ここ数年盛り上がりを見せるストロングスタイルでのクロマグロジギングについて、
北海道・道南の「つり具 天狗屋石川新道店」様に勤務されている三浦様にお話を聞き、
2022年のクロマグロジギングについて傾向と対策をまとめました。
※なお、使用している写真は全て2020年以前の参考写真になります。
IRONWILL 585BWは、2022年12月下旬~1月中旬に再発売予定、予約受付中です!
※遅れる場合があります。
また、IRONWILL536、595スピニング、527Bは2022年12月現在発売中です。
ぜひ、つり具天狗屋石川新道店様にご来店のうえご相談ください!
https://www.tengu-ya.co.jp/h-ishikawa
【クロマグロジギング2022】
道南日本海に狙いを定めジギングのみで攻略を進め6年が経過。
年を追うごとに個体数が増え大型化し、クロマグロジギングは確立され現在に至りますが、 依然として発展途上で進化の一途を辿っているのが現状です。
個人的な思考を含め最近の傾向と流行、タックル全般 その他書き綴ってみました。
・ジギングタックル
開拓初期から現在迄、変わらないことが唯一あります。
キャスティングはタックルが充実していますが、ジギングはロッドの種類が少なく限られた選択になります。
ほとんどの方々は大物専用や遠征対応のジギングロッドを流用しているのが現状。
現在釣れているサイズを基準に流用可能なジギングロッドを具体的な数値で表すと、
最大ドラグ10キロ以上. PE6号~8号クラス、ジグ300~400グラム対応」。
クロマグロ狙いで流用可能なジギングロッドを模索していた自分は2018年からアイアンウィルを使用。
ヘビーユーザーを代表し申し上げますが、アイアンウィルはカンパチなどの大物狙いに特化したジギングロッドで、 汎用性に優れ多くの可能性を秘めており、クロマグロ狙いに流用しても最適で、
初心者から上級者を問わずに扱い易くオススメです!!
・アイアンウィルをクロマグロジギングで使用する場合
・IWPS-527BWPF (7パワー) PE8号で10キロ前後以上のドラグを多用/ジグ250~400グラム
536WPF (6パワー)
585BW+PF(5パワープラス) PE6号~8号で長めのロッドが好み/ジグ200~400グラム 595W+PF
634BSF(4パワー)
PE5号で30~40キロ級迄/ジグ180~300グラム
ベイトモデルの個人的な見解ですが、ストレートファイトとギンバルファイトを併用すれば100キロ前後も可能では!? 一昨年に585Bで80キロ超級(ファイトタイム20分弱)、昨年に634Bで60キロ超級(ファイトタイム10分弱)を、 釣り上げていますが不安は皆無という状況でした。
リールは具体的な銘柄を省略しますが、小さすぎる番手は巻き上げが弱く不向きです。
スピニングリールはS社D社共に18000~20000番、P社8500番 ベイトリールはS社4000番、SOM社100~120番。 PEラインは現在のところ6号~8号が主流です。
・電動ジギング
近年の流行と言えば電動ジギング。クロマグロジギングでも電動化が確実に進行しています。
ジギングロッドか深海用船竿を使用した選択で、他にバッテリーとシャクリ機能が付いた竿受けが必要。
・ジギングロッドを使用する場合
アイアンウィル527Bや585Bなどのパワー重視のベイト用ジギングロッドに、
S社ビーストマスター6000MDやD社シーボーグ 800MJなどの大型電動リールをセット。
PEラインは8号が標準でジグ300~400グラムを使用。
タックルの総重量は2キロ前後。手持ち主体でジギングをしたい人向きと思います。
疲れた時はシャクリ機能の付いた竿受けにセットしてのジギングも可能です。
・深海用船竿を使用する場合
鉛負荷500号相当、グラス素材が主体、竿の長さ2メートル前後で7対3調子、
メヌケ狙いなどで使用される深海用船竿に、上記と同様の大型電動リールをセット。
PEラインは8号~10号が標準でジグ400~500グラムを使用。
タックルの総重量は2.5~3キロ近くと重く、竿も長いので手持ちでのジギングは不可で、 シャクリ機能の付いた竿受けに常時セットした状態でのジギングになります。
横着になりますが座ったままでのジギングが可能で、竿の長さが2メートル前後ある為、 ジギングロッドに比べて船底にPEラインが擦れそうな状況時の対応が楽です。 両タックル共に竿受けのシャクリ機能はジギング時のみ使用で、ヒット後は手持ちでのファイトが基本です。
状況により釣り座を移動する場合は、同船者がバッテリーを移動するなどのアシストが必要。
電動ジギングで最大の利点は、人の手では再現できない波動で誘い、広範囲の棚を手返し良く攻められること! ご当地では最新の電動タックルでクロマグロと対峙している、元気で活発な高齢者ジガーが増えています。
・アシストフック
管付き太軸で30号~35号。セッティングはリア1本が前後に各1本のいずれかです。
前後に各1本のセッティングは掛かりは良いですが、スレ掛かりのリスクが少々高まります。
2020年迄の自分は掛け重視で前後に各1本のセッティングでしたが、
30キロ未満の小型が採捕禁止になった2021年以降はリア1本のセッティングで、 釣況の渋い時に限り前後に各1本のセッティングに落ち着きました。
開拓初期から現在迄、アシストフックのセッティングは個々の思考により異なるのが実状です。
・ジグ
個々の使用するジグやタックルが全く異なる状況で、船中全員ヒットに至った釣況を、 過去6年間の釣行で何回も経験しました。
「クロマグロジギングではブリジギングほどのシビアなジグのセレクトは不要」というのが持論です。
しかし、クロマグロのヒット率が高いジグも当然あります。
開拓初期~現在~今後も鉄ジグ」は定番のヒットジグです!!
釣れるから使う、使うから釣れる、という相乗効果もありますが、鉛素材のジグでは再現不可能な、 鉄素材ならではの浮遊感と言うか、独特のフォールアクションがクロマグロを魅了するのだと思います。 自分はウィグルライダー、ディープローバー、スイムライダーの3種を釣況により選択。
・ウィグルライダー(225グラム/265グラム/300グラム)~潮の状況が緩い時/ヒットレンジが40~100メートル/シーズン前半に多用
・ディープローバー(310グラム/380グラム)~潮の状況が早い時/ヒットレンジが100メートル以深
・スイムライダーショート(295グラム)~タックルや状況を問わずオールマイティーな使用感
カラーはナクイグローやグローヘッドなどシルバーベースにグローが入ったタイプは、シーズンや釣況を問わず抜群の安定感。
ピンクヘッドも効果があり侮れません。他にマイワシ、カタクチ、アオムロなどのベイト系。
近年はタックルがヘビー化し、PEラインが太系化し、以前よりも深棚を狙う状況が増えた為、最近の傾向としてジグのウェイトは重めが主流です。
・ファイト時の注意点と対処法
クロマグロジギングで最大の難関が、掛けてからのファイト時で残り数十メートルからの攻防です。 ジギングロッドは竿の長さが短い為、PEラインが船底に擦れ易く細心の注意が必要! 自分達の釣行時を例として話しを進めます。
ヒット後はPEラインを回収しながら釣り座を右前の船縁が低い場所へ移動しファイトを続行。 船長は側に立ちPEラインの方向を注視しつつ、リモコンで操船し絶妙のタイミングでフォローします。 不意にクロマグロが船底側へ入り込み、PEラインが際どい状況になる場合も。
このような厳しい状況で自分は船上で膝を着いたり屈んだり船縁から身体を乗り出した体勢で、 ジギングロッドを出来る限り海水面へ突き刺し、PEラインが船底へ擦れるのを回避」しています。 開拓初期から場数をこなしクロマグロと対峙を繰り返し、自然と身に付いたと言うか修得した技です。 時に高ドラグ設定&ハンドドラグ併用で、上記の体勢を強いられる場合もあり危険が伴います。
・ジグを喰うタイミング
クロマグロジギングはジグのフォール時にアタリやヒットが集中します。
ほぼフォールでしか喰わないと言っても過言ではありません!
ジグを投入時のフリーフォールか、ワンピッチジャーク時にロッドを下げた時のフォールです。
「ラインスラッグが出る、フォールスピードが変化、ラインの進行方向が変化、手元にアタリが伝わる他」。 状況によりアタリの出方は色々でジグの投入時とワンピッチジャーク時はPEラインを注視。他に稀ですがジグを回収時のタダ巻きでのヒットもあるので要注意。
・ラインの投入角度
クロマグロは下方向の動き(フォール)に高反応ですが、極端な横方向の動き(斜め引き)には反応が悪いです。
自分の経験上ではジグが船の真下から多少払い出した状態でのヒットが大半を占めます!
ラインの投入角度を具体的な数値で表すと「90度~60度」の範囲が理想的。
深棚狙いや潮が早い状況時は辛いですが、面倒がらずにジグの投入と回収を繰り返した方が良いです。
・時合とファイトタイム
自分達はオフショア釣行全般で魚種を問わず、船中全員ヒットが釣行の目標。
クロマグロ狙いで特に強く意識しているのが「時合の共有とファイトタイムの短縮化」です。
現在のところ仲間内の釣行ではレギュレーションなどの設定はありませんが、 PE6号~8号のパワータックルを使用、スレ掛かり時は高切れ覚悟の強引ファイトをしますので、ライトタックルは使用厳禁などが暗黙の了解になっています。
全員が同じ思考で共に切磋琢磨し、共に技量の向上を目指すことが信条です。
時合とファイトタイムは相反する問題であり、どちらかを優先すればどちらかが犠牲になります。
・道南日本海
上ノ国沖~松前沖の海域。釣期は6月下旬~11月上旬迄。
シーズン前半は海況や釣況が安定し出船率も良く比較的ですが釣り易い。
シーズン後半は海況や釣況の変化が激しく出船率も途々に低下。
ハイシーズの7月後半から8月は型、数、共に良好!
過去に100キロ級の大型が釣れた年もありますが、アベレージサイズは30~80キロ超級迄がほとんどです。
・最後に
キャスティングゲームが苦手という方々には、釣り座に関係無くチャンスがあり個々のスタイルで落ち着いて狙えるジギングをオススメします。 孤高のターゲットであるクロマグロと対峙すれば、今迄の釣りに対する概念が変わること必至。 タックル、体力、精神力、その他、あらゆる限界を試されるので覚悟を決め準備は万全に。
(三浦)
●2020年までの実績フィールドレポート
http://natureboysgirls.blogspot.com/2021/01/2020-tunajigging-in-hokkaido.html
●マグロジギング関連レポート
https://ameblo.jp/bigocean5747/entry-12622255906.html
https://ameblo.jp/bigocean5747/entry-12652429934.html
https://ameblo.jp/bigocean5747/entry-12660356689.html
IRONWILL製品情報
https://www.e-natureboys.com/archives/category/product/jigging-rod/ironwill
DEEPROBBER製品情報
https://www.e-natureboys.com/deeprobber-2
AIRBRAID WILD EIGHT製品情報
http://fishingfighters.com/product/airbraid-wild-eight/
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