2018年6月30日、7月1日午前 外房ヒラマサカップ2018 第3戦目(最終戦) 大原山正丸[下中桑太郎]


6月30日、7月1日の午前にかけて外房大原の山正丸さんから外房ヒラマサカップ2018第3戦目へ。

今年は6月後半になって非常に食いが渋い状況となりました。
全体的に魚が薄く、反応があるポイントに入ってもイナダばかり釣れてくるという感じです。


繊細なプラグ操作に長けたエキスパートアングラーは広範囲なシャローから魚を出して乗せるまでに至りますが、水押しの少ないクイックな泳ぎをするダイビングペンシルでないと見切られてしまうといった、外房投政ならではの難しい印象がありました。



前日夜に現地入り。

翌日午前4時過ぎに準備を済ませ、4時半に出船します。


南南西の風8m前後、大潮周り。



午前中は、大原沖の沖合いに向かいます。

前日に乗船されていた外房エキスパートの畠山さん(鳥飼さん)によると前日はハガツオのみだったとのことでした。

しばらく水深30〜40mエリアを探りますが不発。

風と潮に流すドテラ流しで交互に入念に探っていきますが、潮が冷たく魚の生命反応が薄い印象です。


灘寄りの潮は緩く、沖めの海面は静かながらも真潮が強烈に効いている状況。


9時前に真潮根の様子を見てから御宿岩和田沖へ。
網代湾の水深20mから根周り水深5mまでのエリアです。





小型の130mmから150mmプラグが有効なフィールド。現在、弊社の現行ラインナップにこのサイズのルアーはなく、得意とするジグキャストで狙うことに。

ロッドは、9月末発売のIRONRANGE662QDと初代IRONRANGE663QD

を併用。これに14000HGと14000XGにエアブレイドワイルドエイトバーティカルPE3、4号にフロロ12号、14号をセット。




ジグは、鉄ジグの100gから130gをジャークの潮絡みとフォールの潮なじみに合わせてローテーションしていきます。

・ウィグルライダー128g(32_20プロト)
・ウィグルライダー128g(32_23プロト)
・カレントライダー120g
・スイムライダー120g
・スイムライダーショート125g

鉄ジグの形状は板厚や長さにより得意とする潮が異なります。

・ウィグルライダー:緩い潮、より狭いレンジでアピールする場合
・カレントライダー:緩い潮、狭いレンジでアピールする場合

・スイムライダーショート:速い潮、緩い潮どちらにも向く。肉厚で潮絡みがよく、小刻みに横を向かせやすい。比較的広範囲にやや速いテンポで探る場合

・スイムライダー:速い潮、緩い潮どちらにも向く。棒状で潮抜けがよく、大きなストロークで飛ばしやすい。比較的広範囲に速いテンポで探る場合




この日は潮が緩く、シャローエリアのため船が先にポイントに入る向かい潮側で大きくキャストして探るパターンとなりました。そこで向かい潮で発生する無駄なスラック分を回収して、ワンピッチジャークのテンポを保ち、またフォールを演出するため上記のような一巻き120cm〜134cmのリールと6.6ftロッドが合っているように感じました。




基本はワンピッチワンジャークで水深20mで底から10巻き前後のレンジを刻むように入力して、ラインスラックを残してフォールの食わせの間を取っていきます。ある意味、渓流ルアーフィッシングのヤマメ釣りにおいてアップストリームで細身のスプーンを使うイメージです。

その後も山口徹船長が入念にポイントを流してくれ、水深10〜15mで右舷ミヨシの畠山さん(鳥飼)さんのプラグに魚が出ます。数度のアタックののち、次のキャストでパシュッと出ます。


ちょうどその近くでジグをジャークしていた私にもヒット!

ごっつあんゴールと言って間違いありません。


船ベリまで寄せると、小型ながらヒラマサ。厳しい1日では嬉しい1尾です。





 畠山さん(鳥飼さん)の魚はヒラマサかと思われましたが、イナダだったとのこと。
渋い状況でもトップで魚を出して、食わせるテクニックは流石です!



正午前に港に戻り、お客様が入れ替わったのちに再度出船。
午後船では、真潮根を回ったのち、網代湾に向かいます。




午後も潮が冷たく、灘は潮が効かずに激渋。
我々アングラー以上に、山口船長も頭の痛い状況だったかと推測されました。
私もショゴ(小型のカンパチ)をキャッチしたのみで終了しました。



そんな中でもプラグキャスティングで小型ながらヒラマサをキャッチしていた畠山さん(鳥飼さん)。



翌日7月1日は午後に予定があり、船着場で財布とにらめっこしながら、悩んだ末に釣り座を確保することに。


午前4時過ぎ、準備を整え5時前に出船。

この日は、朝から霧・靄が海上を覆っていて視界不良。
安全第一でゆっくりとポイントに向かいます。


航程40分ほどで灘寄りのポイントへ。
朝方には霧の向うからラジオ体操らしき放送が聞こえることから、かなりの岸寄りと推測されました。


次第に霧が晴れ、昨日と同じパターンで水深20m前後のシャローを探っていきますが反応なし。

入念に磯周りのポイントを探っていくと、一部だけ潮の効いているカジメ林の間でヒット!!

向かい潮の流しで、カレントライダー120g(セサミシルバー)を短いレンジでフラッシングフォールさせていたところでのヒットでした。厳しい、厳しい6月を経て、ようやく釣れた1尾に感極まった表情に。


ヒットジグはカレントライダー120g

余談ではありますが、根掛かりの多いシャローエリアで8回中7回カジメを引き千切って生還しました。以前使用していたPEラインと比較して、エアブレイドワイルドエイトPEの直線強力はかなりのものと感じました。

これにて私の今年のヒラマサカップは終了。
小型の数釣りキャッチ &リリースはできたものの、プラグキャスティングでの大型キャッチには至らず、アングラーとしての課題が残りました。

午後に残った畠山さん(鳥飼さん)は午後1時前にグッドサイズのヒラマサを誘い出しでキャッチ!!素晴らしい魚でしたが、大会規定により時間外だったとのことでした。






後日連絡があり、幸運にも最後の1尾でヒラマサカップ数釣り部門にて1位となることが出来ました。
https://offshorenet.jp/news/1845.html

昨年は上位にダブルスコアとなって5位の結果からすると、自分としては大きな進歩となりました。
今後、プラグキャスティングを課題として夏シーズンも外房に通っていきたいと思います。






山正丸山口徹船長、花さん、いつもあたたかく迎えてくれる外房常連の皆様、当日同船された皆様ありがとうございました!



当日のタックル
ジギングタックル①
RODIRONRANGE IRNB-663QDクイックドライブ
REELSTELLA14000XG(10分巻き)
LINEFishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE4号にフロロリーダー14号5ヒロをスピニングノッターリバースでPRノット結束
HOOK:タマン24号ツイン
ASSIST:マリンアシストPC30号3cm

ジギングタックル②
RODIRONRANGE IRNB-662QDクイックドライブ(9月末発売)
REELSTELLA14000HG10分巻き)
LINEFishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE3号にフロロリーダー12号5ヒロをスピニングノッターリバースでPRノット結束
HOOK:管付きソイ22号ツイン
ASSIST:マリンアシストPC30号3cm



キャスティングタックル①
RODAY825
REELSTELLA14000XG8000番スプール
LINE: FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHT キャスティングPE4
LEADER:ナイロン80Lb
LURE:WATARIGARASU160F(チューンド プロトタイプ)
HOOK:SP-XH2/0
RING:鉄腕WDリング#7.0、鉄腕スプリットリング#6.5

キャスティングタックル②
RODBT85F
REELSTELLA14000XGに14000PDSスプール
LINE: FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHT キャスティングPE4
LEADER:ナイロン80Lb
LURE:WATARIGARASU160F
HOOK:SP-XH2/0
RING:鉄腕WDリング#7.0、鉄腕スプリットリング#6.5



<状況とジグ選択・アクションパターン>
●水深5~20m前後の緩い向かい潮=ラインスラック目安が平均+1520cm
IRONRANGE663クイックドライブに14000XGワイルドエイト49分巻き(最大1巻き134cm程度)
・スイムライダー120g
・スイムライダーショート125g
・ウィグルライダー128gプロトタイプ32-23、32–20
・カレントライダー120g

●水深520m前後の緩い払い潮=ラインスラック目安が平均−10cm
IRONRANGE662QDクイックドライブに14000HG
ワイルドエイト4号9分巻き(最大1巻き110cm程度)
・スイムライダー120
・スイムライダーショート125g
・ウィグルライダー128gプロトタイプ32-23、32–20
・カレントライダー120g





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(下中 桑太郎)

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