2017年6月25日 外房ヒラマサカップ2戦目×スイムライダー150g 山正丸 [下中 桑太郎]


ヒラマサカップ21thが盛り上がりを見せている外房沖のヒラマサ。
今季は34㌔のビッグフィッシュをはじめとして、10㌔オーバーのナイスサイズが揃い踏み。617日午後には山正丸さんで10㌔クラスが複数キャッチされるなど外房ヒラマサのポテンシャルを発揮しています。


625()、そんな外房沖ヒラマサを狙って大港の山正丸さんへ。

前日までの状況は、イナダ・ワラサのトロミ(水面直下で魚が背中を出して泳ぐ様子)が各沖で発生しており、キャスティングミノーやシンキングペンシルでの水面直下での攻略が有効との情報でした。

そこで、2017年新発売のWATARIGARASU160F(トビウオ)とUMIGARASU120S(カタクチイワシ)をセットしたキャスティングタックルを用意。
ジギングタックルは開発中のIRONRANGE642(プロトタイプ)とIRONBOW622をメインとしたPE3号タックルです。

4時半に船着場前に集合。5時過ぎに出船します。



この日は、梅雨空で陸がかすんで見えない状況です。
沖には、小さなトビウオやイワシが入っており、それをイナダ~ワラサがついばむように捕食し、「トロミ」が形成されているとのことです。ポイントに向かう道中も散発的に「トロミ」が見られましたが、狙いはあくまでヒラマサ。

勝浦沖方面に向かいます。

外房ヒラマサのエキスパートの先輩方が集う山正丸

水深2010mの根周りで開始。
山口徹船長の絶妙な読みで風と潮に合わせ、根際に沿ってドテラ流しで探っていきます。

この日は大潮で、潮流は1ノット前後。
風はほぼ無風に近いものの、沖からのウネリが入り、根周りは波立つ状況でした。

私は左舷ミヨシ2番でスタート。
ジグは、鉄ジグスイムライダー150gを基準として、ドテラ流しの潮向きに合わせて以下の通り組み立てていきます。

●向い潮=ラインスラックが平均+15 cm
IRONRANGE642クイックドライブに8000HG(最大1巻き107cm)
・スイムライダー150135120g
・スイムライダーショート175145125

    払い潮=ラインスラックが平均-5~-15cm
IRONRANGE642ナチュラルドライブに10000PGRPS8000Sボビン(最大1巻き104cm程度)
・スイムライダー135g、90g
スイムバード170130
カレントライダー150120
または、プラグキャスティング


アクションは、手元で振り幅3040㌢のワンピッチと15㌢前後のショートピッチ、振り上げとハンドルが逆手になるハーフピッチでのリアクション狙い、と魚の反応を見ながら探っていきます。


しばらくポイントを回りますが、船中ノーヒット。沈黙の時間が続きます。
そんななか、右舷トモの常連、土井上さんはしっかりとヒラメ、ワラサとキャッチしていました。


定刻の8時半過ぎ、真潮根に向かいます。


名礁・真潮根に期待がかかっていましたが不発。
沖からのウネリが入り、ミヨシでは立つこともままならないほどの揺れ。さらにシャワーのような雨が降り続きます。

結局、ジグを振り続けたものの、午前船は何もかすることなく終了してしまいました。


正午前に港に戻り、昼食休憩。

午前船のキャスティングでラインが多少傷んでいたため、良型のヒラマサが掛かっても不安がないようにキャスティングタックルのノットを組み直します。スピニングノッターリバースを使って、5、6号を巻いたスプールを短めにPRノット。



午後のお客様と入れ替わり、再度沖に向います。
「まずは真潮根からやっていきます」と山口船長。

沖からのウネリにより、局所的に大荒れの水面となった根周り。
船は、上下動に加えて、予測不能なローリングピッチで思うように動けません。



一流し目、左舷ミヨシの小迫さんがキャスティングでヒットを得ます。
ジャンプを繰り返す、鮮やかなイエローの魚体は小型のシイラ。

その魚を船下まで寄せてきたところ、右舷ミヨシの安藤さんが、良型ヒラマサがシイラの後ろに着いてきたのを目撃します。


「トロミ」が積極的な捕食を行う「ナブラ」に近い状態に変わる瞬間もあり、船中は一気に盛り上がり、しばらくキャスティングを繰り返します。
しかし、足元が不安定なことに加えて、慣れないタックルを持ち出したことでリズムを崩し、不注意により偏光グラスを真潮根に沈めてしまいます。


その後は、船長からの「下中君、ジグのほうがいいよ」とのアドバイスをもとに、向い潮の流しもジグキャストに徹し、アクションやジグを替えながら振り続けます。


しばらく、カレントライダーでスラックを出したスローなパターンで口を使わせようと試みますが反応がなく、スイムライダー150g(マイワシ)とスイムライダーショート145g(シャイニンググロー)をメインとして、交互にオーソドックスなワンピッチとハーフピッチで探っていきます。

水深30m前後の向い潮の流し。
ボトムから手元の幅40㌢前後のワンピッチで振り続けていると、残り10mでジャレつく感触。アワせると一気に元気のいい引き込み。不意のヒットに船底へ走られかけましたが、サイズがサイズだけにロッドに余裕を残して一気に船長のタモへ。


フックは、タマン24号のツインフック。前回の釣行では、細軸のソイ針でのバラシが目立ったため、やや太軸でサイズの小さいハリを選びました。

ヒットジグは、スイムライダー150g(マイワシ)


その後、「トロミ」周りのジグキャストでバラシ1回、小型のヒラメ1尾で終了。

ジグは、スイムライダーショート145g(シャイニンググロー)

午後5時前に沖上がり。

連日良型ヒラマサが上がるなかで刻々と変わる海に翻弄された1日。
翌日には複数尾以上釣られているアングラーもおり、今後は上昇傾向かと思います。
私自身の反省としては、苦手なキャスティングでのライントラブル、チェックを怠ったことによるブレイクでルアーを回収してもらうなど迷惑をかけてしまいました。

今回は厳しい1日でしたが、常連の安藤さん、小迫さん、武井さん、土井上さんと、08年頃~現在までの山正丸釣果情報で素晴らしいヒラマサを手にしている、外房ヒラマサのエキスパートの方々と過去のパターンやキャッチされた魚の話を聞けたことが何よりの収穫でした。

ヒラマサカップは72日まで続きます。
弊社からは、柳賢太郎が企画したロッド「IRONRANGE663 QDクイックドライブ1本」と「鉄ジグ各種、鉄腕スプリットリング」を協賛しております。
どうぞよろしくお願い致します!

山口徹船長、奥様(花ちゃん)、同船された皆様ありがとうございました!
また釣行したいと思います。

山正丸様HP

当日のタックル
向かい潮メイン
RODIRONRANGE IRNB-642QD(クイックドライブ)プロト
REELSTELLA8000HG(9分巻き)
LINEPE3号 フロロリーダー40lb 4ヒロ~5ヒロ
JIG: スイムライダー150g(マイワシ)、スイムライダーショート145g(シャイニンググロー)
HOOK:自作 タマン白24号ツイン、バーティカルヘビー5/0シングル

払い潮メイン
RODIRONRANGE IRNB-642ND(ナチュラルドライブ)プロト
REELSTELLA10000PGRPSスプール8000Sボビン9分巻き)
LINEPE3号 フロロリーダー40lb 4ヒロ~5ヒロ
JIG:スイムバード170g130g、カレントライダー150g120g グローヘッド
HOOK:自作ソイ針24号ツイン
金属類 全てFishingFighters WDリング&SPリング
アシストライン FishingFighters マリンアシストBlack PC40

(下中 桑太郎)

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