Nature Boys Field Report: 2021年11月4日発売予定海燕185F　開発レポート/UMITSUBAME185F Development Report　［下中　桑太郎］

2021年11月4日発売予定海燕185F　開発レポート/UMITSUBAME185F Development Report　［下中　桑太郎］

11月4日より、新ウッドプラグ・海燕185Fを皆様のもとにお届けします。

外房、相模湾といった近海フィールドから、玄海灘、五島列島といった遠征地まで赴き、魚に答えを聞きながら磨き上げてきました。

【開発経緯】

自身は、けして釣りウマアングラーではないが、

外房をメインフィールドとして、スレた魚と対峙してきた自身の経験から

「細身でミノーのように使えるダイビングペンシルが欲しい」と考えました。

細身だけれど、アンダーキャスト・オーバーヘッドキャストでもカッ飛んでいく、

激荒れの真潮根から冬の網代湾の凪模様まで、ハイスピードジャークから丁寧なショートピッチまで引いていけるミノーのようなプラグ。

さらにローリングを伴ったアクションで複雑な流れに絡みつつも抜けていく。

そんな夢と希望の木片が、海燕185Fです。

【外房テスト　晩秋】

今回、激戦区・外房ヒラマサにおいて開発を着手しました。

見切られづらい、細身のダイビングペンシル、さらにローリングアクションと相反する飛行姿勢と飛距離を求めました。

晩夏から秋口には山正丸さんでテストを実施。

アルミベースで50gから58g程度までバリエーションを持ってテストを進めていきます。

比較的高浮力のタイプA、Aダッシュモデルのレスポンスが優れているように感じました。

細身ですが、重心位置がマスの中心にくるように設計されているため、アンダーキャストでも安定して良く飛びます。

エキスパート達に比べて、飛距離の劣る私ですが、キャスティングが上達したかのような印象が強く残りました。

頭出しやアクションについて、山口船長や女将さん、松原さんなど百戦錬磨のスタッフ様達にアドバイスを頂きました。

このアドバイスが後々、カラーリングに活きてきます。

そう、潮馴染みの良いブルー系と晩秋の夕方でも視認性を高めたアピールカラー２色です。

食うのは、あの一瞬の間合い。

その間合いを詰めるために

そこでシャイニング系の反射とグローやマットオレンジといった蛍光色を合わせ持ったカラーを採用しています。

①トビイカ

②トビウオ

③パッションオレンジ

④グローフィッシュ

【五島列島テスト　早春】

早春には五島列島へ。プライベート釣行でテストに赴きます。

ステータス・朝長船長にお世話になりました。

名礁　帆掛岩

五島列島においてもハイスピードジャークにて有効。

潮が流れず、渋い状況でも大型の反応がありました。２度のビッグバイトとファイトがありましたが、８号のPEがラインブレイクと船下に寄ってからのフックオフ。己の未熟さとともに五島列島のポテンシャルに驚かされます。

このテストからタイプAをメインとして、フックバランス・フックをつけた状態でのアクションについて再考することとなります。

この時点では、重さと強靭さからインターフックのシングルと、軽快なアクションを求めてSPXH２/0 4.2gを使用。

朝長船長からも渋い状況で魚が出たことに評価を頂き、以後テストしていただいています。

【対馬列島テスト　春】

春の玄界灘・対馬においては、茂木陽一様のツアーにプライベートで参加。サンライズ田代船長にお世話になりました。

SFPCメンバーでのシングルフックバーブレス限定でのレギュレーションです。

凪の食い渋りでも魚にスイッチを入れるダイビングアクションにビッグバイトを得るシーンもありましたが、、、。アングラーのスキルが伴わないシーンを繰り返します。

田代船長が推奨するノンストップジャークに近い高速ジャークを繰り返すと、大型のバイトがありましたがフックに乗り切らず。

フックは、試行錯誤の結果、がまかつの管ムロ28号シングルをバーブレスで仕様しています。ヘッドのスイベルは、水面へのツッコミ具合を調整したりと付けたり外したりしていました。

SURFISH 220Fでは、何度かビッグバイトとブリをキャッチすることができましたが、この回はヒラマサ１尾に終わっています。

【外房テスト　梅雨】

梅雨時期には、御宿岩和田の長栄丸さんへ。

アルミベースからホロベースに変更した各種ボディを港で見極めてから午後船へ。

反応はあるもののなかなか出ない・・・。

正直ジギング優勢かなといった日でしたが、常連さんが釣り座を譲ってくれたのでミヨシ方向へのキャストを続けます。

やがて暗くなってきた時間帯。

網代湾の岩礁帯が近づいてきたエリア。

ミヨシから12時にキャストしてショートピッチで引いてくるとドバッ。

掛からず、さらにドバッ。

それでも掛からずチョンチョンと動かしているとさらにドバッ。

厳しい状況でも魚の活性を上げられ、追いが続くルアーです。

渋いなかでも良型ヒラマサをキャッチすることができ手応えを感じることができました。

海燕185Fは、

激戦区・外房のナーバスなヒラマサの捕食スイッチを入れるローリングアクションを魅せます。オーバーヘッドキャストでの安定した飛距離はもちろん、アンダーキャストでの飛行姿勢と飛距離も特筆すべき点となります。

【ロックショアゲームでの使用について】

オフショアはもちろん、ショアゲームのエキスパートにもテストをお願いしていますが、非常に高評価をいただいています。

外房オフショア以上にタフな魚と対峙することを求められるロックショアゲーム。

そんな厳しい釣りに対峙するアングラーの引き出しの一つになってくれれば良いと思います。

【最後に】

最後に、船上から港までテストに同行いただいた鬼才のビルダー、船長達、国内工場の丁寧な仕事に感謝したいと思います。※ある伝説のルアー・IMPALAをモデルとしています。

個別のテストレポートについては、今後一つ一つレポートしていきます。

＃ヒラマサと繋がりたい

四六時中そんなことを考えている皆様のもとに届けば幸いです。

【海燕 185F /ウミツバメ185F】

水面直下を最速アクションでダイブ&ローリング

荒れた海面から凪まで俊敏にアクションします。

外房、五島列島、玄界灘でのテストを経て、2021年11月4日にお届け開始！

TARGET：Shore/Offshore ヒラマサ、ブリ、キハダ、GT、BFT

SIZE：185mm

WEIGHT：52g（木材の性質上前後します）

HOOK：4g前後　

SPLITRING：＃6

BKK RAPTOR Z 1/0.Gamakatu SPXH2/0

管ムロ28号、BKK DIABLO 5/0

業者様注文書ダウンロード、お客様注文は下記リンク先より。

【カラーラインナップ】

①トビイカ

②トビウオ

③パッションオレンジ

④グローフィッシュ

【使用方法】

ワンピッチジャーク、ショート、ロングジャークを基本として、水面下でのリーリングを主体とした動きを止めないハイスピード&ロングストロークジャーク、水面を高速でリーリングするスキッピングアクションまで魚の活性に合わせて動きの速いアクションからスローテンポなアクションまで対応します。

【ご注意】

・木製のため船縁や岩などに当たり強い衝撃を受けると破損します。

・高温多湿な場所での保管は避けてください。

・使用後は、ぬるま湯で洗い潮や汚れを落として、乾燥させてください。

・お子様やペットが触れられる場所には置かないようにしてくだい。

【UMITSUBAME 185F】

Yellowtail, GT, and tuna casting games in a Taff pattern!

Tidal bite in Slimshapes, slipping fluttering rolling action!

SIZE: 185mm

WEIGHT: 52g　Weight may vary depending on the nature of the wood.

HOOK: 4g±

SPLITRING: #6/0

BKK RAPTOR Z 1/0.SPXH2/0

KanMuro No. 28, BKK DIABOLO 5/0

[How to use]

Based on the one-pitch jerk and short jerk, it responds to both fast-moving and slow-tempo actions in accordance with the activity of the fish, from the unstoppable jerk, mainly by reeling under the surface, to the skipping action by reeling at high speed on the surface.