2016年外房勝浦沖 WATARIGARASU160F最終調整&カレントライダー[山本 貴正]



331日、午後からプラグの最終テストのため、勝浦川津港宏昌丸さんにお邪魔しました。4月末~5月に発売予定の「WATARIGARASU160F」のチェックをメインに行ってきました。

まず、向かったのは勝浦沖の水深15㍍前後。春らしく暖かい陽気が続き、灘(沿岸の浅い場所)の水温は15.7度。 水温的には悪くなく濁りも適度に入っている状況です。 


最初のポイントは水深12m前後。4月末~5月に発売されるWATARIGARASU160Fで丁寧にキャストを繰り返すもチェイスはありません。潮が動かず魚の活性が上がらない様子です。

一方、量産型プラグテスト自体は良好でした。

160㎜60㌘というコンパクトかつ、固定重心設計による安定した飛行姿勢。外房エリアでのローカルルールとなっている、アンダーハンドキャストで軽く振っただけで飛んでいく様は、まさに「渡鴉」というその名の通り。


実は、この日腰痛をわずらっていたのですが、隣合うアングラーと遜色ないばかりか抜群の飛距離を出していたように感じます。また、この「水面直下ギリギリに依存する、潜行深度を限りなく抑えた」アクションは、ショートジャークにおいて非常に使いやすい印象に仕上がってきました。


しばらくして状況を見た船長は、浅場に見切りをつけ1時間ほどかけて移動。水深58mでジギングでワラサを狙うことに。 ロッドは、大好評により追加生産となったアイアンレンジ663ND、ジグはカレントライダー150㌘(アンティークシルバー)をセット。

ラインは、今季発売予定の、エアブレイドワイルドバーティカルエイト2号を使用。さらに、フックはこれまた発売前のマリンステルスブルーDC#25に鉄腕スーパーSUSコンビBBスイベルWDリング#3を使用したダブルフック。

投入すると、潮の流れは適度にありいい感じ。ラインが入った所で回収し、数度入れ直していると底付近でヒット。 上がってきたのは4㌔クラスのコロコロっと太ったワラサです。さらに、ジグを飛ばしすぎないよう大きくゆっくりとワンピッチでシャクると、3㌔ほどのワラサが顔を見せてくれました。


引き続き、潮上にジグを投入して20m上げて再度ボトムを取る工程を丁寧に繰り返していきます。この時の注意として必要以上にラインを出さずにライン角度がいい状態を作り上げる投入点にジグを投げ入れて、2度目のシャクリで食わすイメージ。ジグは極力ゆっくり大きめのワンピッチを心掛けるようにしています。

そんな中釣友の石井さんに良型らしいヒット。石井さんは、外房に毎週通うアングラーの1人。ここ最近はアイアンレンジ633NDとカレントライダー150㌘の組み合わせで釣果を重ねて頂いています。


ゆっくりと落ち着いたやり取りで上がってきたのが見事なプロポーションの4㌔クラス。
さすがに外房に通い込み、いい魚を釣り続けているアングラーです。また、カレントライダーとアイアンレンジの組み合わせを大変気に入っていただいているのは嬉しい限りです。

次第に反応も少なくなり、徐々に灘よりのポイントへの移動を繰り返していきます。
夕マズメに水深20㍍前後のよい反応が出ているポイントへ向かいましたが、タイミング悪くチェイスのないまま終了となりました。
 今季3月中旬には宏昌丸でジギングで29㌔ヒラマサ、別船では11ヒラマサ㌔が上がっている。いずれも水深10㍍前後の浅場での魚です。今後もキャスティング、ジギングともに期待が高まるばかりです。


この好シーズンにお客様のもとにいち早く「WATARIGARASU160F」、「通称:渡鴉」をお届けできるように、自社生産のメリットを活かし微調整を続けていきたいと思います!


最後に当日のジグの小ネタです。

カレントライダーワンポイント
カレントライダーは引き抵抗が少なく動きがよいジグになっています。 軽い入力で大きく柔らかい動きを出せ、いかに渋い状況でも魚を惹き付けるオートマチックな鉄ジグです。
鉄ジグは、比重が異なるからといって特殊な引き方をしないと釣れないということはありません。鉛製のジグをシャクるのに10の力でシャクるならば、鉄は6~7の力で丁寧にシャクるときれいに動いてくれます。


一押しカラー
カレントライダーのアンティークシルバーというカラーは、通常のホロはオレンジの光と青の光が混在して反射するようになっています。角度によってはオレンジの光単体、ブルーの光単体が出る角度があります。この反射の違いでノーマルのシルバーホロで反応が悪い時反応する事が良くあります。見た目は「ん?何が違うの?」と思うかもしれませんが、渋いときほど力強い味方になってくれるはずです。是非試してみてください。


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