クリスマス島でも鉄は強かった!   [パパ大津留]

クリスマス島でも、鉄は強かった。


ジギング偏重、過食症気味の私だが、たまにはキャスティングゲームにも出かける。
私の場合、キャスティングゲームに魅力を感じるのは、大型のルアーを思いっきりキャストし、そのルアーに大型魚が大きな飛沫をあげて飛びつく様だろうか。

勿論、ミノーなどのプラグを駆使するシーバスやシイラ、ペンシルを使うマグロやヒラマサのキャスティングも嫌いではない。しかし、何といっても心が騒ぐのは、大型のポッパーを、一日に何投もドッカンドッカんと放り投げ、「ガボッ!ガボッ!」と音を立てながら引く、そんなGTフィッシングの爽快感だろうか。


ところが近年は、どうもこのGTフィッシングもペンシルが好まれるようだ。
先日、大阪のフィッシングショーで、宮古島のGTフィッシングガイドで有名なモリゾーと話をした時も、やはりペンシルにシングルフックの抱き合わせで釣果を得ている話だ。

そして、そんな中でのクリスマス島釣行である。
まあ、5年振りでもあり、取材の絡まないプライベートな釣行なので、釣果よりも自分の思うような釣りをしたい。
今回は同行の、渡辺さん、牛尾さんの他に、彼らと一緒に来ている若者の、志村君、玉屋君の2人と同行し、釣りを教えると云う事はあるが、これはプレッシャーのあるものでは無いので一緒に楽しみたいと思っている。

それだけに、自分の中で今回は、日ごろ過食気味のジギングではなく、ガッチガッチにポッパーを曳く、キャスティングゲームだ(じゃないと、この釣り、忘れてしまうからね~)。


今回、行ってみて感じたのは、5年前に私を含め何人かの日本人アングラーが、
このクリスマス島を誌面に紹介したこともあるだろうか、以前はボーフィッシュを中心にしたフライマンが多かったのが、この数年は圧倒的に日本人のキャスティングアングラーが増えていることだ。

今回も、私の一週前にはBIG DIPPERの福井さんが来ていて、私と同じ週にはFLATSの平山さんたち。更にこの後にも日本人のGTツアーがあると言う。
ガイドの話で、港から23時間走る範囲では、明らかに魚が出難くなっていると言う。
実際に私が来る前から居座ってた(笑)渡辺さん達も、明らかにポッパーでは出難く、
ペンシル、それもシンキングの方が釣れると言う。
これは、日本のGTフィールドでも似た傾向があるので、やはりポッピング音に馴れ、逆にプレッシャーを受けているかも知れない。



一日目は、前日にハワイから入り渡辺さん牛尾さんと旧交を温める。
そして翌日に、若い志村君と2人で出船。港から東側の近いポイントを回る。
風裏だが、それでも小さいボートである。
雲の多い空だが、それでも強烈な日差し、焼けるように肌が痛い。
その日は、志村君はペンシルを使い1012キロ3尾ほど、私はポッパーで同型を3尾。










港の近く、プレッシャーの多い場所ではこんなものだろう。


2
日目は志村君、玉屋君、私と、少し大きなボートで島の南に向かう。
本当は、45時間走って島の裏側に行くつもりだったが、やはり風波が高く、途中で引き返す。
空港のある辺りのポイントに入る。私のデザインで作った、大型のネーチャーボーイズポッパー(販売されてはいない)を遠投する。
このポッパーは、大きな泡を吹き出し水面をかむ音も大きい。直ぐに10キロオーバーのGTが飛び出す。







次は18キロほどのGT。クリスマス島ではブラックウルワと言う色黒のパワーのある奴だ。
しかし、魚の気配はあるが中々表層には中々出て来ないので、私はキャスティングを続けるが、志村君にジギングの提案をする。彼はスイムライダー・ショート(アルミシルバー175g)でジャークを始めると、予想とおり大型のGTがヒットした。30キロクラスである。








その後、もう一尾、同サイズを追加。私は残念ながら10キロサイズを1尾追加しただけで、その日は終了した。


2
日目までを総括すると、私は最初の考え通りにポッパーでやり通し、一日で約200投ぐらいを投げ続けている。しかし、そこでの3~4尾の確率は、昔では考えにくい数字だろうか。
やはり、ジギングで食う事を考えると、このフィールドでも圧倒的に大型は浮き難くなっていると云う事だ。




翌日、3日目は、牛尾さんと小型ボートで手前のポイントに。
この日は僅か5時間ほどの釣り。
牛尾さんは電動リールのジギングで小型のGT10キロサイズのキハダマグロを5尾ほど。私はこの日だけ試したでペンシル(サーフィッシュ)を使う事にしたが、どうもサイズが出ない。
結局は、10キロの小型サイズを6尾、大型20キロクラスのサワラを釣って、この日は4時間の釣りで終了。

翌日の4日目は、やはり志村君、玉屋君を伴って、港の前から東側の2~3時間ほど走るポイントまで。
やはり1018キロのGTを、124尾だろうか。他には私が20キロほどのバラクーダを釣った程度。ポッパー主体で150投ほどしたが、ペンシルよりは食いの落ちる感じだった。
ただ、この2日間は風も強く、思うようなポイント選びが出来ない。此れも遠征では良く有る事で、期待の膨らむフィールドであっても自然相手で風次第と云う事だ


最終日は、2日目にジギングで大型の出たポイントに。
しかし、この日はジギングでも大型は出ない。やはり、クリスマス島とは云え、ポイントの限られる中で攻めるのだから、さすが擦れると云う事だろう。
キャスティングに切り替えると、僕がポッパーで3尾、志村君がペンシルで4尾釣る。
そして最後なので、敢えて深いところを流してもらい、最後だけジギングをすることにした。
彼らは中層狙いで175g~230gのスイムライダー。私は、なんとなく馴染みの良い350gを装着。
ラインを300メートル出したところ(実際には水深150メートルだろうか?)で大型が食ってきた。
これも30キロクラスのGTと思ったが、その割には走る。
直ぐにGTではない事を悟り、10分ほどのやりとりで、ようやく型物と言えるキハダマグロがネットに収まった。








今回の釣行では、僕の最大魚はこの26キロのキハダマグロだ。確かに数はソコソコ釣れたが、GTに関しては吉村君がジギングで釣り上げた30キが最大で、キャスティングは私の釣った18キロにとどまる釣果だった。
そして、改めて鉄ジグ・スイムライダーの威力に圧倒された釣行だったろうか。



ただ、この島は釣りのレギュレーションがしっかりしている。
ガイドの連中も、その辺りの意識は高いので、決して魚は減っているのではなく、
むしろ個体数は増えているかも知れない。








ただ、大型魚はルアーに学習をし、中々食いついてこないと云う事だろう。
更に、自然は複雑だ。多くの自然状況で変わるのだから、それは偶に行ったぐらいで、このフィールドは語れない。確りしたテクニックで挑めば、それは大いに大型の可能性が大きいフィールドと云う事だろう。



このクリスマス島釣行に興味をお持ちの方は、
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