2017年10月8日(日)、9日(月・祝)の2日間、千葉県外房大原 港の山正丸さんにお世話になり、ヒラマサジギングへ。
両日ともに、従来の鉄ジグ、スイムライダー、スイムライダーショート、カレントライダー、スイムバードとともに新発売のWiggleRider(ウィグルライダー)のプロトを持ち込みました。
前日までの状況は、北東風が強く吹き台風並みに荒れているとのことでした。
7日(土)は、雨風によりシケ模様のため出船中止の状況で、これから風が北~北西向きとなり陸向きとなるにしたがって凪いでくると予想されました。プレッシャーが薄れたシケ後の荒食いに期待がかかります。
8日、午前5時集合。準備が整った5時半過ぎに出船となります。
三連休の中日とあって、約18名が乗船。
大原 沖方面に向かいます。
水深30~10mの根周りで開始。
山口徹船長が丁寧に風と潮に合わせ、根際に沿ってドテラ流ししていきます。
私は左舷ミヨシ2番でスタート。
ジグは、鉄ジグスイムライダー135gを基準として、ドテラ流しの潮向きに合わせて以下の通り組み立てていきます。
●向い潮=ラインスラックが平均+15 cm
IRONRANGE663クイックドライブに8000HG(最大1巻き107cm)
・スイムライダー150、135、120g
・スイムライダーショート175、145g
●
払い潮=ラインスラックが平均-5~-15cm
IRONRANGE663ナチュラルドライブに10000PG+RPS8000Sボビン(最大1巻き104cm程度)
・
スイムライダー135g、150g
・
ウィグルライダー150g(プロトB6)
・
スイムバード170g、130g
・
カレントライダー150g、120g
アクションは、手元で振り幅30~40㌢のワンピッチと15㌢前後のショートピッチ、振り上げとハンドルが逆手になるハーフピッチでのリアクション狙い、と魚の反応を見ながら探っていきます。
向かい潮の流しでキャストすると、ジグが落ちていかない感触。
なにかと思えば、小型のシイラがジグを咥えて水面を連続ジャンプしていました。
どうやら黒潮が接岸しているためか、温かい潮が入ってきているようで海の中は夏模様。回収したジグは温かく感じられます。
かわいいワカシもヒット
その後もジグの投入後や回収中に小型のシイラやワカシがジャレついてきます。
ランディングすると激しく暴れるため、アシストフックやリーダーに傷が入りやすく、素早いリリースとリーダーチェックが欠かせません。
しばらく流すと、イナダに交じってショゴ(小型のカンパチ)が中層で掛かってきます。
小型ながら体高のあるコンディションのいい魚体で、元気なファイトで楽しませてくれます。
11時過ぎ、大原 港の真沖水深10mへ。
潮はエメラルドグリーンなバスクリン色。
向かい潮側の流しのため、スイムライダー135g(カタクチK)を左前方にフルキャストします。
入力を抑えたワンピッチで潮に乗せて漂わせるイメージで、5巻きほど誘ったところでまとわりつくようなバイト!一気にスピードの乗ったファイトで引き込む様子から本命らしいと推察されます。
無事、山口徹船長のタモに入ったのは2017秋シーズン自身初となるヒラマサ。
苦しいなかで釣れた1本はうれしいものです。
ヒットジグは、鉄ジグ・スイムライダー135g(カタクチK)です。
スイムライダー120gよりも幅広く、150gよりも薄いシェイプのため、水深20m以上浅いフィールドでは潮絡みと潮抜けのバランスがいいサイズです。ドテラ流しでの向かい潮、払い潮のどちらでも使いやすいサイズとして魅力があります。
カラーは、弊社で人気のグローヘッドならぬケイムラヘッドともいえるカタクチK。
紫外線発光により頭部が光るカラーです。他のカラーとは異なる機能があるため、濁り潮などで効果が期待されます。
正午前に港に戻り、昼食休憩。
午後には、フィールドスタッフの親方こと、竹下恵介さんが静岡から駆けつけてきてくれました。
お客様が入れ替わり、約18人を乗せて再度沖へ向かいます。
大原 真沖~一宮沖方面の水深30~40mの根周りへ。
フラットなエリアに根が点在するフィールドです。
キャスティングするには水深が微妙な深さで、鳥の気配が少ないためどちらの流しでもジギングに徹します。
午後3時過ぎ、根周りにタイトに流し直し。
ここまでの状況として、表層直下にはシイラ、中層にはカンパチ、ボトムから10巻き以内にヒラマサがいるように推察されました。また、潮が非常に緩い状況のため、ハイギアタックルにウィグルライダー150g(プロトB6)をセット。
本来、バーティカルや払い潮を得意とするジグではありますが、風なし・潮なしの状況で、底から10巻きのレンジを細かくワンピッチを刻み、ローリングフォールで魚に口を使わせるイメージです。
しばらくしてボトムから8巻~10巻きでまとわりつくようなバイト!
鋭い切り返しでファイトする様子から本命と確信。
ウィグルライダー150g(プロトB6タイプ)に自作アキアジ26号ツイン、マリンアシストブラック4cm
午前のヒットでフォール中にまとわりつくようなバイトだったため、比較的長めのアシストフックを使用しました。
ウィグルライダーは、フォール中にビラビラというフォールを発生するため、フロント部に長めの3~4cmツインフックとすると、ジグの動きが出やすいように感じます。
潮流が非常に緩く、フィーディングレンジが狭い状況で、ウィグルライダーの威力を感じた1本でした。
なお、ウィグルライダーを含む、鉄ジグの得意、不得意な状況は下記を参考にしていただければ幸いです。
ほぼ同時にヒットした常連さんも本命ヒラマサをキャッチ!
その後、親方がスイムライダー130g(カタクチK)でバイトをものにします!
上がってきたのはイナワラサイズながら元気な魚でした。
さらに、親方はウィグルライダー150g(プロトB6タイプ)を使用して見事カンパチをキャッチ!
スピニングタックルだけでなく、ベイトタックルでハーフピッチで刻むなど、ウィグルライダー独特のフォールアクションの感触をしっかりと確かめていました。
右舷大ドモでは、いつもお世話になっている常連の飯塚さんが良型のヒラマサをキャッチしていました。
さすがの1本です!!
その後はスイムライダーショート145g、175gを小刻みなアップテンポなジャークで誘い上げると、次々と小型のショゴがヒットし楽しませてくれました。
女将の花ちゃんはサポートしながらもしっかり魚をキャッチしてました。
ナイスサイズのカンパチや
丸々太ったスマガツオなどをキャッチ!
この日は、女良食堂で食事を済ませ、山正丸さんの離れに宿泊。
山口船長と女将の奥様(花ちゃん)にカナダでのマグロの話などを聞き、夜は更けていきました。
非常に清潔で釣り人にとって快適なスペースで、ぐっすりと眠ることができました。
2日目となる10月9日(月・祝)。
午前5時に集合し、5時半に港を離れます。
水深30~40mの真沖へ。すっかり風が落ち着き、凪模様の雰囲気です。
水深45m前後のポイントで開始。
根が点在するエリアで反応がぽつらぽつら出ている様子です。
最初のうちは反応が鈍い状況でしたが、日が上がってくるにつれてポツポツとカンパチがヒットします。
いいポイントに入ったところでは左舷ミヨシ3番のお客様に一際強いヒット!
ドラグをジリジリ引き出すファイトで上がってきたのは本命のヒラマサ!
ヒットジグは、鉄ジグ・スイムライダー130g(アルミシルバー)。
速めのテンポのワンピッチジャークで見事本命の口を使わせていました。
おめでとうございます!
ご存知の通り、スイムバードは前方重心のミノーライクな鉄ジグでリトリーブするとパタパタと振り幅を持ったウォブンロールをします。ワンピッチでジャークすると左右に倒れ込みながらスライド。独特の波動で魚を呼ぶ鉄ジグという印象です。
その後は、スイムライダー135g(シャイニンググロー)をワンピッチで振っていた私に良型のサワラ。シャイニンググローはサワラに人気なカラーで、濁り潮やローライトに有効です。
さらに、カレントライダー150g(マイワシ)を振っていた親方にカンパチと本命ではないものの、色々な魚が楽しませてくれました。
午後船は、ウィグルライダー150g(プロトB6)やスイムライダーショート145g(ナクイグロー)やスイムライダー135g(シャイニンググロー)でイナダやカンパチのファイトを楽しみました。
ジグは、スイムライダー135g(シャイニンググロー)
まだまだ夏の海ではありましたが、外房ジギングをガッツリ楽しむことができました。
今後、秋の深まりとともに水温低下し、新たなベイトが入れば秋のヒラマサシーズン本番。
ぜひ、ウィグルライダーと鉄ジグ4種を使い分けてヒラマサをキャッチしていただければ幸いです!
現在、新発売のウィグルライダーはご好評により、ご注文いただいた分に対して生産が追いつかず、各スタッフも最終プロト以前のモデルを使用している状況です。
10月中旬以降、ご注文いただいた順に発送しておりますので、どうぞご容赦ください。
山口徹船長、奥様(花ちゃん)、同船された皆様ありがとうございました!
山正丸様HP
当日のタックル
①向かい潮メイン
ROD:IRONRANGE IRNB-663QD(クイックドライブ)
REEL:STELLA8000HG(8分巻き)
LINE:PE3号 フロロリーダー40lb 4ヒロ~5ヒロ
JIG: スイムライダー135g(カタクチK)、ウィグルライダー150g(プロトB6)、
HOOK:自作アキアジ26号(デッドストック品)ツイン
バーティカルヘビー5/0シングル
バーティカルヘビー5/0シングル
②払い潮メイン
ROD:IRONBOW IBNB-622(アイアンボウ622)、IRONRANGE IRNB-663ND(ナチュラルドライブ)
REEL:STELLA10000PG(RPSスプール8000Sボビン9分巻き)
REEL:STELLA10000PG(RPSスプール8000Sボビン9分巻き)
LINE:FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE3号 フロロリーダー40lb 4ヒロ~5ヒロ
JIG:スイムバード170g、130g、カレントライダー150g、120g グローヘッド
HOOK:自作アキアジ26号(デッドストック品)ツイン
金属類 全てFishingFighters WDリング♯5.0&スプリットリング♯6.5
アシストライン FishingFighters マリンアシストBlack KC40号、PC30号
ウィグルライダー製品情報 http://www.e-natureboys.com/products/ironjig/WiggleRider.html
ウィグルライダー製品情報 http://www.e-natureboys.com/products/ironjig/WiggleRider.html
(下中 桑太郎)
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