2018年4月1日(日)、2日(月)に解禁日を迎えた銭洲遠征に行ってきました。
銭洲は伊豆半島の先端、石廊崎から75km南方に位置し、絶海のど真ん中の群礁帯。ネープルスを中心にエビ根、ヒラッタイ等の10ヶ所を超える岩礁群があり、北東へ約2kmほどの大ダルマ、小ダルマが点在する。深海2000mからそびえ立つ山の肩のようなもので、長さ36km、幅10kmを優に超す広大な瀬のなかは起伏に富んだ険しい根が連なり、さまざまな魚を育んでおり、“行けば銭になる”ことから銭洲と呼ばれるという。2017年9月には46.8kgカンパチが泳がせ釣りで上がっている、底知れぬポテンシャルを秘めた海域です。
(とび島丸HPより抜粋) |
遠征のカンパチ釣りというと、特別なタックルが必要と思われがちですが、浅根周りの15m~40m、深くて60~100mの比較的浅い水深がフィールドとなるため、常磐・外房エリアで使用するPE3~4号タックルで十分楽しめる懐の広さが魅力です。リーダーやフックに関しては目標とする魚のサイズに合わせて選択します。
お世話になったのは西伊豆土肥のとび島丸さん。鈴木忠文船長、鈴木健司船長、忠文船長の息子さん、鈴木裕己さんら熱い海の男がサポートしてくれます。
前日10時過ぎ、都内から東名高速~新東名、伊豆縦貫道を利用して修善寺から船原峠を越えると、2時間強あまりで土肥港に到着。0時45分の集合時間に合わせて港前の製氷所前へ。クーラーに氷を詰め込み、港左側の堤防で準備します。
この日は解禁日とあって、2隻出しで11号船と18号船がスタンバイ。
18号船(鈴木健司船長操船)
11号船(鈴木忠文船長操船)
この日は、鈴木健司船長が操船する18号船に乗船。
午前1時過ぎに出船。近海遠征船ならではの清潔なベッドでゆっくりと睡眠をとりながら釣り場に向かいます。
午前7時前、同宿の名物である「熊野灘」が流れるとともに起床。身支度を整え、気密ドアを開けるとネープルスを主体とする銭洲群礁が広がります。
解禁初日となる今日は御神酒を捧げて一同合掌。
銭洲の海に豊釣を祈願します。
朝イチはネープルス周りの水深20~40mで開始。
IRONWHIP613にSTELLA8000番PE4号のタックルにウィグルライダー190g(ナクイグロー)で開始。適度にスラックを作るワンピッチで探ると、底から10m前後でバイト。ファイトに移行するもののバラシ。魚が追いきれず、食いが浅いためバレてしまったのか未熟さが悔やまれます。
その後、回収時に水深の半分ほど上げたところでラッキーバイト。
上げてみれば小型カンパチ(ショゴ)でした。
ヒットジグは、ウィグルライダー190g(ナクイグロー)。
フックは、IRONHOOK AK26ツインフック(UVデビルライン#100根付仕様)
この日は潮流が緩く、食い渋る状況が続き、五目釣りエリアの水深100m前後を探るもアタリなく終了。久しぶりの釣行とはいえ、解禁から小型1尾では終わるに終われないと、たまたま休みを取っていたため翌日も釣行を決行することに。
土肥港近くの弁天の湯にて、源泉かけ流しの熱い露天風呂で疲れをいやします。
8時過ぎ、温泉を出ると、とび島丸は翌日に備えて準備を重ねていました。
夕食後にノットを結び直し、アシストフックを補充した後、仮眠。
翌0時45分、鈴木忠文船長の操船する11号船に乗船します。
この日は泳がせ・五目組を含み計7名。ジガーは私を含めて2人でした。
準備が整った1時過ぎに再度銭洲に向けて出港しました。
遠征船では、汚れた着替え等諸々を船内入り口に置いておく規定があります。今回、オーシャンスプラッシュバッグを使用。濡れたものを船外物置に置く場合でも、ターポリンとメッシュバッグが別々に使用できるため便利です。
午前7時、ネープルス周りに到着。
水深は30m前後で、前日とは打って変わって潮流がガンガン流れています。
ウィグルライダー190g(シルバーホロ)で開始すると、底から5巻きほどで早速バイトを得ますが、ファイト中にバラシ。
その後、船長の勧めに従ってブルー系のカラー・マイワシに替えて、ワンピッチジャークを繰り返しているとヒット。重くはないですが、鋭い突っ込みでファイトをみせたのはカンパチ(ショゴ)。コンディションがよく丸まると太っていました。
ヒットジグは、ウィグルライダー190g(マイワシ)。フックはアイアンフックST4/0。
船を立てて、ミヨシ側でバーティカルに探るスタイルの釣りで軽く引けて、フォールでフラッシングフォールを意識しやすいウィグルライダーはとても使いやすいジグと感じます。
その後、他船が釣っていた潮裏のポイントでスイムライダーショート175g(ブルーピンク)で1尾追加。潮流が緩く、魚が追いきれていないと感じた鈴木忠文船長からジャークと巻きのアドバイスをいただき、飛ばし過ぎずにスラックで水面を叩くイト鳴りを発生しないよう意識したところ中層で嬉しいバイトをキャッチすることができました。
最後にカレントライダー150g(シャイニンググロー)で3尾をキャッチすることができました。後半は遠征2日目に加えてシケ気味だったためややバテ気味。そんななかでも本命3尾をキャッチできたのは忠文船長のお陰です。
楽しい時間が過ぎるのは早く、午後1時を迎え、沖上がり。
鈴木忠文船長、鈴木裕己さん、同船された皆様ありがとうございました!
狙いのデカンパをキャッチすることはできませんでしたが、「鉄ジグは引き味が柔らかいし、ゆっくり落ちるからイト鳴りしないし、釣れるジグだね。潮流が速いときはバシバシ飛ばしても食ってくるけど、潮が緩くなったときはそれに合わせたシャクリが肝心だよ。デカいカンパチは、潮流が緩いときは潮裏の根周りで鈍重にエサを捕食するからそれをイメージしてやんなよ。またの挑戦お待ちしてます!」とは忠文船長からの熱い檄。銭洲遠征船として30年以上を迎える第11とび島丸。ジガーへの深い理解と熱い想い感じさせられました。
現在、銭洲周辺は黒潮が当たり20度台で推移しています。
また、近いうちに今度こそデカンパを目指して、この扉を叩きたいと思います。
タックル目安…ロッド:6ft前後MAX200g、リール:スピニング8000番、ライン:PE3~4号、リーダー:フロロ40LB~80LB、フック:シングル5/0,ツイン4/0、ジグ:120~260g
弊社ロッドではアイアンウィップIWNB613が汎用性高く、推奨される1本となります。
タックル①
ROD:IRONRANGE IRNB-663QDクイックドライブ
REEL:STELLA8000HG(8分巻き)
LINE:FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE3号フロロリーダー14号5ヒロをスピニングノッターリバースでPRノット結束
JIG: 鉄ジグ、スイムライダー200g、ウィグルライダー160g、190g
HOOK:IRONHOOK ST4/0
ASSIST:マリンアシストPC40号(フロロ芯入り)
タックル②
ROD:IRONWHIP613 IWNB613
REEL:STELLA10000HG(9分巻き)
LINE:FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE4号フロロリーダー16号5ヒロをスピニングノッターリバースでPRノット結束
JIG: 鉄ジグ、スイムライダー230g,スイムライダーショート175g
HOOK:幻4/0 シングルフック
ASSIST:マリンアシストPC60号(フロロ芯入り)
タックル③
ROD:IRONWILL595 IWPS595+PF
REEL:STELLA20000PG
LINE:FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE4号 フロロリーダー16号5ヒロをスピニングノッターリバースでPRノット結束
JIG:ウィグルライダープロトタイプ、カレントライダー220g、260g
HOOK:バーティカルヘビー7/0
ASSIST:マリンアシストPC60号(フロロ芯入り)
タックル④
ROD:IRONRANGE IRNB-663NDナチュラルドライブ
REEL:STELLA10000PGにRPSスプール、RPボビン8000S(9分巻き)
LINE:FishingFighters AIRBRAID WILDEIGHTバーティカルPE3号
フロロリーダー14号5ヒロをスピニングノッターリバースでPRノット結束
JIG:鉄ジグ、ウィグルライダー190g、ウィグルライダー210g(プロトタイプ)、カレントライダー150g
HOOK:IRONHOOK AK26自作ツインフック
ASSIST:マリンアシストPC40号(フロロ芯入り)
接続金具類は全てFishingFighters 鉄腕WDリング♯5.0&鉄腕スプリットリング♯6.5
西伊豆土肥・とび島丸様HP
鉄ジグ製品情報
(下中 桑太郎)
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