「第1回ネイチャーボーイズCUP in オホーツク海」大会結果

11.44㌔ブリ含み2尾計16.26㌔に栄冠輝く!!

鉄ジグ限定ブリジギング大会に63人の熱きジガーが集結!



こ数年、ブリの回遊に沸くオホーツク海。年によって多少ムラがあるものの6〜8㌔というワラサ、ブリ級が狙え、10㌔超も多数上がるなど底知れぬポテンシャルを秘めている。そんなフィールドを舞台に、9月27日(日)、北海道網走市能取沖で「第1回ネイチャーボーイズCUP in オホーツク海」=()ビッグオーシャン主催=が開催された。

本大会はブリ(ワラサ、イナダ含む)を対象に2尾の総重量を競う。当日は熱き北のジガー63人が集結。最大1144㌔を含め2尾合計1626㌔を持ち込んだ宮田智之さん(中標津町)が栄冠に輝いた。 



■熱気ムンムンのスタート!

 当日は午前5時ごろから能取新港で受付開始予定だったが、4時過ぎにはすでに多くのアングラーが港に集結し、熱気が高まっていた。早めの受付開始となり抽選で船と釣り座を決定。すでに岸壁には網走港、常呂港からの船を合わせて8隻(勝栄丸、幸神丸、第2つれたか丸、恵祐丸、泰洋丸、春成丸、釣洋丸、タマリスク遊漁船部)がスタンバイしており、各自乗り込んで準備にかかる。


 
5時から開会式。(株)ビッグオーシャン代表取締役社長の和田信一郎から開会の言葉、メインスタッフの柳賢太郎からルール、注意事項の説明があった。 



5時半、準備のできた船から港を離れる。私は本船となる第2つれたか丸に乗船し、一路ポイントの能取沖水深4060㍍へ。


天候は晴れ。風速3〜4㍍で次第に風が強まり、雨がパラつく予報だが選手の熱気におされてか爽やかな青空が広がった。


 
定刻7時に全船8隻がポイント到着後に合図と同時に競技開始。佐々木貴晴船長の「どうぞ、やってください。がっぱり反応出てるよ!」の合図とともに水深48㍍前後で左舷片流しでスタート。




「昨日は0•4ノットくらいしか流れてなかったけど今日は1ノット強流れてます。いい感じですね」という船長の声にいやが上にも期待が高まる。


開始5分、トモ寄りの佐々木銃砲釣具店の佐々木帝さん(中標津町)がロッドを曲げる。



底ダチを取ってから柔らかく大きな軌道を描くようにジャーク。「15巻き目に食ってきましたと3•5㌔級を掲げる。


ヒットジグはカレントライダー150㌘(アルミシルバー)。さらに次の投入でもフォールでシグナルを捉えるが食いが浅かったのかバラシ。


しかし、5分後に同じパターンで4㌔級をキャッチ。このロングジグは水押しを抑えたやや扁平な形状で柔らかいロッドと大きくゆったりしたジャークでスラロームする。ジグの特長を十二分に活かし魚を引き出した。




 



左舷ミヨシの横田光義さん(中標津町)はスイムライダー230㌘(ブルーピンク)をベイトタックルで大きめのワンピッチで探っていたところ、一気にティップを持っていかれるバイト。4㌔級を手に「ピッチをスローに落とした瞬間にきましたと」ほっとした表情だ。 



■渋い状況に鉄ジグの本領発揮!
7時半、トモの佐藤修二さん(釧路市)はカレントライダー180㌘(ブルピン)を底から5、6巻きしたところで1尾目をゲット。




さらに胴の間で釣る、チョ•ヤンハンさんがスイムライダーショート175㌘(ナクイグロー)のジャカ巻きで細かく首を振らせる動きでバイトを得る。


船底に突っ込む元気なファイトをみせながら上がってきたのは4㌔超のナイスサイズだ




これを見た隣のキム•イルハンさんも同じジグに変更。ボトムからハイピッチでシャクり上げてきたところで10巻き目もアタリ。同時に一気に走り出し、紺碧の水面に銀鱗が躍る。予想通りフレッシュランのアキアジ(メス)だ。


フックにケイムラティンセルをセットしていたのがアピールとなったようでご満悦のドヤ顔を見せた。


その後も潮回りのたびにヒットが続く。なかでもラインスラックを回収しつつ、丁寧にジグを動かすことを意識していた佐々木帝さん、佐藤修二さんにバイトが集中。





また、潮止まりのタイミングにスイムライダーショート205㌘(レッドゴールド)のスローピッチで魚を引き出すなど鉄ジグが水中で動くイメージを持って、規則正しい動きから一瞬食わせのタイミングを作るのが、口を使わせるカギとなったようだった。スピニングのハイピッチで疲れたときのインターバルにスローを選択するのも一手だ。



 
自身もアングラーである佐々木貴晴船長によると、「比重の軽い鉄ジグは、軽い入力で動くので、スラックを作って慣性をつけるきっかけを与えるのに柔らかいロッドに大口径のスプールのスピニングが合うね。今季は、やや幅広な鉄ジグ•カレントライダーを使ってみたけどすごい釣れる。ロッドを軟らかめなアイアンボウ622に替えたのも大きいけど、渋い状況でよく釣れるようになりました。たまに反対舷でサオを出すんですが、渋い時に周りが釣れてないのに6連発したときは“やりすぎだよ〜”と言われました(笑)」と笑顔をのぞかせた。


 また、普段、仲間内で釣りをすることが多い人も「大会で周りの釣りを見ると勉強になるね」とコメント。また、こういったタックルバランスとシャクリ方について各釣具店の関係者から現場で聞けたのが収穫との声も上がった。「この日のために去年13㌔を含め9㌔、8㌔級を多数上げた鉄ジグ•スイムライダー200㌘(ブルーピンク)を持ってきました」とは胴の間の諸橋啓伸さん。この日は終了間際に3㌔級1尾にとどまったものの、歴戦の鉄ジグを手に、「来年はこれでいい魚獲ってみせますよ」と意気込んでいた。



■終了前に訪れたドラマ!1144㌔ブリ浮上! 

 午後0時30分に競技終了。釣り場から一斉に港へ帰着し、すぐに検量へ。次つぎと3〜4㌔級が持ち込まれるなか、なんと1144㌔という特大がウエイン。
 釣り上げた宮田智之さん(中標津町)によると「ヒット時間は12時過ぎで、上がったのが1215分くらい。タックルがアイアンレンジナチュラルドライブ663NDという長めの柔らかいロッドにリールは8000番に14000番スプール。ジグはスイムライダーショートの145g(北海道限定カラー•積丹パープル)。ボトムからゆっくりめのワンピッチジャークで、5回転から10回転の間でアタリがあったけど乗らず、そのままジャークしたら追い食いしてきた感じです。掛かった瞬間にデカいって分かりました」と興奮げに語った。普段から柳賢太郎のフィールド出張サポートやNBカップ八丈島に参加するなど、熱心にハイピッチジギングを鍛錬してきた賜物だろう。







その後、表彰に移り、優勝の宮田さんにアイアンレンジ663ND、2位の今野智章さんにアイアンウィップ622、3位の河本直樹さんにアイアンボウ613のロッド3本を含む豪華賞品が贈られた。記念写真に移るところで立ちこめる黒い雲から一気にゲリラ豪雨。ジャンケン大会などを予定していたが、安全を最優先して急遽撤収、大盛況ののち大会終了となった。


■無限の可能性秘めるオホーツク海
 今回の大会は、オホーツク海というポテンシャルの高いフィールドで地元、近郊の各釣具店、船宿の協力があってこそ実現できた。本当に感謝の念に堪えない。また、スタッフの柳賢太郎のもとには来年の開催を切望する声を多数いただいた。「今後はさらに規模を拡大し、道東ジガーによる、道東ジガーのための恒例のイベントとして根付けばいいですね」や、「ぜひ、来年もよりよい大会にしたい」と各協力釣具店から声が上がった。
 無限の可能性を秘めた、オホーツク海のブリジギングシーン。私たちネイチャーボーイズスタッフも微力ながらそのお手伝いを今後も続けられればと思う。また、この素晴らしいフィールドを後世に残すためにも、この機会に環境負荷の少ない鉄ジグを使い込んでいただければ幸いです。

宮田智之さんのタックルデータ


ロッド:NATUREBOYS IRONRANGE663ND
リール:ステラSW8000HGに14000スプールを装着
ライン:ソルティガ12ブレイド3号、リーダー:バリバス60LB、ノットは摩擦系
メタルジグ:NATUREBOYS SWIMRIDER SHORT145g(北海道限定カラー•積丹パープル)

協力:つり具の店オホーツク、フィールドウォーカーズ、ブルーマリン、フィッシングタックルマツヤ、佐々木銃砲釣具店。ランカーズクシロ。







第1回 NATUREBOYS CUP IN  オホーツク海 大会結果(ブリ、ワラサ2尾の重量)
順位 氏名 ふりがな 1匹目 2匹目 合計 他魚(魚種) kg
1
宮田 智之 みやた ともゆき
11.44 
4.82 
16.26 

0.00 
2
今野 智章 こんの ともあき
7.08 
3.42 
10.50 


3
河本 直樹 かわもと なおき
5.82 
3.58 
9.40 


4
津志田 慶一 つしだ けいいち
4.60 
4.06 
8.66 


5
佐藤 直樹 さとう なおき
4.30 
3.90 
8.20 


6
朝野 智裕 あさの ともひろ
4.26 
3.94 
8.20 


7
小角 幸也 こすみ たつや
4.12 
3.88 
8.00 


8
田中 致 たなか いたる
4.02 
3.94 
7.96 
サーモン
3.36 
9
清水 英貴 すずき ひでき
4.15 
3.80 
7.95 


10
森永 稔 もりなが みのる
4.02 
3.92 
7.94 


11
根岸 英明 ねぎし ひであき
4.02 
3.68 
7.70 


12
春木 真也 はるき しんや
4.00 
3.64 
7.64 


12
福永 健太郎 ふくながけんたろう
3.90 
3.74 
7.64 


14
横田 光義 よこた みつよし
4.08 
3.44 
7.52 


15
佐々木 帝 ささき あきら
3.90 
3.60 
7.50 


16
青柳 篤 あおやなぎあつし
3.82 
3.58 
7.40 


17
安藤 寿 あんどう ひさし
4.10 
3.22 
7.32 


18
竹田 和之 たけだ かずゆき
3.72 
3.58 
7.30 


19
佐藤 修二 さとう しゅうじ
3.94 
3.34 
7.28 


20
古澤 佳満 ふるさわよしみつ
3.64 
3.56 
7.20 










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