2021年11月 玄界灘ヒラマサ25.57kg(半身) SURFISH 220F 唐津・アクアファントム[井野 隆一]



 サメが嫌いな九州フィールドスタッフの井野です。




今回は唐津発のアクアファントムに乗船しヒラマサキャスティングに行ってきました。




玄界方面では各遊漁船で連日大型のヒラマサが上がっており、今回乗船するアクアファントムでも直近で2本の20オーバーが上がっています。


更に今回を逃すと1週間はシケ予報となっていた為、お得意のゲリラ釣行をしてきました。




出発前の小島船長とのお話しの中で、今日は20〜30キロ本気で取りにいきますか。という言葉に熱くなりました。


(見た目はいつも通りクール(顔見知り)です)




しかし、この言葉が後にあんな形で有言実行になるとは‥




しばらくして最初のポイントに到着しました。




ここが今回の本命ポイントです。




適度なウネリがあり、サーフィッシュもいい感じに水面を暴れる動きが混じります。




コースを変えての4流し目。




比較的早いピッチで引いていると、




その瞬間がやってきました。





ルアー着水後の5ジャーク目で水中へ吸込む様なバイトがありました。




生命感はロッドから伝わってきましたがまだ魚の頭の向きが変わっていなかったのでそのままリールを巻き続けます。




すると水面で暴れ出し、ものすごい水飛沫を上げました。それと同時に突如、ものすごい突っ込みを見せます。




強烈な突っ込みに体を持っていかれそうになりますがギリギリの所で体勢を維持します。


(たぶんこの時、呼吸していません)




一歩でも動けば体勢が崩れそうだったのでロッドを脇に挟んだままひたすら耐えます。




ビッグサイズだと確信しました。




ドラグをどんどん出して走るので何とかハンドドラグで抵抗しますが止まる気配がありません。




グローブ越しにスプールの熱が伝わるくらいでした。




その時、船長の声が聞こえました。




浅くはないが、深くもない。




迷ってる暇は無いと思い




スプールを押さえていた右手の親指と人差し指に更に力を入れてプレッシャーをかけるとやっと走りが止まります。


間髪入れずに巻き取れるだけ巻き、同時にミヨシへ移動します。




ミヨシに移動してから徐々に間合いを詰めていきます。




ファーストランで体力を使い切ったのか自分の優しさに包まれる様なリフトが刺激せずに効いているのか大人しく浮いてきます。




しかし、残り10m程になった所でまた強烈な突っ込みがありました。




そして同時に「プン」っといやーな感触もありました。


針が1本外れたような感触です。




そして強烈な首振り。




遊んでいるかのようにロッドが上下に煽られます。


(ちょっと恥ずかしかったです)




この首振りの幅の大きさからも間違いなくモンスターだと確信しました。






ですが、、ん?


ここからはぐいぐい上がってきます。






さっきまでのトルクが嘘のように。




重量感だけがロッドから伝わるだけです。




そして魚体が見え‥‥








え?何?丸太?






と最初思いました。








よく見ると‥‥魚体の後ろ半分くらいがありません。








シャークアタックを喰らっていました。




とにかくネットインし船上に魚体を上げました。

LURE:SURFISH 220F (SANMA)


見事にやられていました。





恐らく最後の突っ込みと針が外れるような感触の時にサメから逃げようと抵抗したが一撃を喰らったのではないかと推測できます。




しかし、顔がでかい‥




3年前に釣った30オーバーのそれと似ていました。




でも後ろ半分がない‥。


これこそ正に複雑な気分‥。







正確測定で25.57キロでした。

LURE:SURFISH 220F (SANMA)


完全な魚体のままだったら恐らく30キロあったのではないでしょうか。




もっと無駄のないファイトが出来ていれば‥とか、船長すいません‥とか、そもそもなんでこんな海域にサメがいるの‥とか、もう頭がパンクしそうでした。






そして、その後は見せ場なく終了。






こうして幻の30キロは幻となりました。




自身のレコードが絡むウエイトだっただけにショックが大きいです。




そして何よりサイズのあるヒラマサをリリース出来なかったのが悔やまれます。




サメには申し訳ありませんが


このやり場のない感情は本能のままに行動しただけのサメに向けるしかありませんでした。




しかし貴重な体験を出来たのも事実で、小島船長からも前回の17キロ、16キロ含めてサーフィッシュの集魚力を評価して頂けました。




今回は残念ながらレコード更新とはいきませんでしたが小島船長の自分が言った言葉を現実に出来る読みと感の良さは鳥肌ものでした。




また夢のあるヒラマサに巡り合わせてもらった事で更にヒラマサに対する好奇心が掻き立てられました。




小島船長ありがとうございました。




最後は乗合のお客さんからお土産アジを釣って帰りたいとのリクエスト。




しかしこれが想像していたアジ釣りとは違い‥


超攻撃的スタイルでアジの群れをピンで狙っていきます。


小島船長のアナウンスはヒラマサの時より気合いが入っていました。


たぶん1番楽しんでいたのは船長本人だったに違いありません。




こうして、爆笑爆釣アジタイムを堪能して帰港となりました。




大政の後の豆アジのギャップがすごかった。



が、これはこれで面白い。


(井野 隆一)




現在、140mm〜185mm台の複数3〜5ウッドモデルをテスト中です。

更なるネイチャーボーイズウッドプラグの展開にご期待下さい!











【SURFISH 220F / サーフィッシュ220F概要】


五島ヒラマサ20.9kg.外房ヒラマサ15kg、11.5kg、五島〜対馬での九州10kg級ヒラマサ多数、徳之島イソマグロ、トレバリー

奄美アオチビキ、請島でスカしたGT、対馬ボートヒラマサ、下対馬のブリ...色々釣らせてくれました。

いよいよフルリニューアル!


サンマ、シイラ、ダツパターンのヒラマサ、GT、マグロキャスティングゲームに!

小口径カップでの潮噛みと、抜けの良いヒラ打ちローリングアクション!

SIZE:220mm

WEIGHT:105g

HOOK:9g+α

BKK RAPTOR Z 4/0.SPXH5/0

管ムロ35号


【開発経緯】



今回より日本国内にて製作、ムクの硬質ウッドに変更し、プロト、量産プロトを製作しました。

プロト初回は、比較的動きが鈍く、まったりしてキレの乏しいアクション。そこでフラットサイドと重心位置調整、多少のスリム化を行いました。

最終的に、ローリングによるヒラ打ち回数を増し、潮流の速い流れのなかでも直進性の高い誘いができるように、キレのあるクイックネスさを増しました。

長崎から五島列島方面でのフィールドスタッフ、船長による実釣テストを重ね、多くの大型ヒラマサをキャッチ。

奄美離島のロックショアGT、イソマグロ、外房ヒラマサでのサンマ、シイラパターンでは15kg.10kgオーバーのヒラマサを複数キャッチしています。

また、ソリッドなムク素材のウッドのため前回までよりも非常に飛距離が出るようになりました。

PE8号、10号においても、風と潮が逆になりアゲインストで投げざるを得ない状況でも頼もしい飛行姿勢と飛距離を稼げます。

オフショアはもちろん、ロックショアでも使用していますが、非常にコーティングは優秀です。けして、厚くはないですが、回数重ねて手をかけています。




Hiramasa, GT, and tuna casting games in Bigbaitpattern! Tidal bite in a small-diameter cup, and a nice, slipping fluttering rolling action! 

SIZE: 220mm WEIGHT: 105g HOOK: 9g + alpha BKK RAPTOR Z 4/0.SPXH5/0 kanmuro No. 35 

I made a proto and a mass production proto by changing to a hard wood from Muku, manufactured in Japan . The proto-first time, the action is relatively slow and sluggish, with a lack of sharpness. Then we adjusted the flat side and center of gravity position, and made it a little slimmer. Finally, we increased the number of fluttering by rolling and the sharpness and quickness of the lure to attract fish with a straight line even in fast currents. Repeatedly tested by field staff and captains in the Goto Islands area from Nagasaki, catching many large yellowtail mackerel. We have caught multiple Hiramasa over 15 kg. and 10 kg. in the rock shore GT, isotuna, saury, and shirara patterns on the Amami Remote Islands. In addition, the solid Muku material wood allows us to fly much further than before. The PE8 and 10 provide reliable flight attitude and distance, even when the wind and the tide are against you, and you have to cast with an aggressive approach. We use it offshore, of course, but also in rock shore, and the coating is very good. It's not thick, by any means, but it's a handful of times.


【使用方法】


ワンピッチジャーク、ショート、ロングジャークを基本として、水面下でのリーリングを主体とした動きを止めな

いジャーク、水面を高速でリーリングするスキッピングアクションまで魚の活性に合わせて動きの速いアクション

からスローテンポなアクションまで対応します。


【SURFISH 220F / SURFISH 220F】

Yellowtail, GT, and tuna casting games in a Bigbait pattern!

Tidal bite in a small-diameter cup, and a nice, slipping fluttering rolling action!

SIZE: 220mm

WEIGHT: 105g

HOOK: 9g + alpha

RING: #9/0

BKK RAPTOR Z 4/0.SPXH5/0

Pipe Muro No. 35, BKK DIABOLO 11/0


[How to use]

Based on the one-pitch jerk and short jerk, it responds to both fast-moving and slow-tempo actions in accordance

with the activity of the fish, from the unstoppable jerk, mainly by reeling under the surface, to the skipping action

by reeling at high speed on the surface.

MADE IN JAPAN



<Youtube Surfish220F>







Surfish220F

http://www.e-natureboys.com/products/surfishp.html


NatureBoysWebpage

http://www.e-natureboys.com



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