2015年 秋田県の寒鰤ジギングまとめ [千葉 勝彦]

 2015/11/3 小潮    能代沖     船宿/ブラックフィン

昨年の11月~12月は水温がなかなか下がらず、大型のブリクラスが広く散っている状況だった。
この日ポイントに到着し魚探を見るとすごい反応だが、大半は23kgの魚体。
これが昨年の能代の傾向で、大型を狙うことがこれほどまで困難な年は記憶にはない程だった。
昨年発売されたカレントライダー220gをメインで使用。
ラインスラッグをとりワンピッチすると220gとは思えない引き重りの無さで、
アイアンレンジとの相性もよく軽快にワンピッチが刻める。
朝から高活性で2~3kgが立て続けにかかるが5kgクラスも釣れない状況。
その後JIGやシャクリを変え大型を狙ったが答えが出ないまま終始釣れ続けスイムバード220gで釣れた4kgが最大でこの日は終了となった。課題が残る一日となった。



2015/11/23  中潮  能代沖     船宿/三男坊丸
この日も前回と変わらず朝から高活性で2~3kgが立て続けに釣れる状況。
やはり水温が高く大型が薄い状態で、途中からは小型魚の反応すら悪くなる。
しゃくり方やジグの種類で釣果に差が出てきており、私は、アイアンレンジのストロークとハイギアリールの組み合わせで広く探り、終始安定した釣りを展開することが出来た。日が昇ってから、アベレージサイズ超えの4kg~5kgクラスを、さらには終盤にスイムライダー200gを30m程シャクった所でHIT上がってきたのは船中最大の6kgだった。
狙いの8kgを超える寒鰤には出会えなかったが、船中最大の魚を手にする事で前回の課題を修正することが出来たのではないかと思った。




2015/12/12 大潮   能代沖     船宿/三男坊丸 
前日まで大荒れでまだうねりが残るということで8時と遅めの出船。    
ポイントに着きジグを投入。相変わらずの2~3kgの猛襲が続く。
この群れの中から大型魚をHITさせるのは困難を極めるが、間違いなく「何か」はある。それを見つけるのがこの釣りの醍醐味。
大ドモの同船者が5~6kgを数本あげており、話を聞いてみると、底の方を鉄ジグのベイトタックルで丁寧にシャクった釣果だった。 
それをヒントに私も底から丁寧に誘うと5kgがHITした。
前回までは中層でHITする魚体の方が明らかに大きかったが、ベイトが変わったのか前回のパターンは通用しない。
後半、ハタハタの群れが入って来たようで、釣れて来る魚のサイズやバイトのしかたが変わる。
私も6kg台を追加 それから何人かブリクラスの大型をかけるが全員フックアウト してしまう。 そんな中、隣のアングラーが鉄ジグで7kg台を釣上げる。
上にイナダ~ワラサ、下にブリクラスが居ると感じだ。
わたしも丁寧に底を探るとHIT今までに無い重量感、スレか?
と思ったが頭を振ってる、しかし惜しくもラインブレイクしてしまう。
最後にまた、大型が掛かるもまたも再びラインブレイク。
非常に課題の残る1日だった。
ハタハタがベイトの時は、遊泳力の弱いベイトを演出できるかがカギだったと思う。
ハタハタは普段はボトムにベッタリで、産卵の為に浅場を目指して回遊する。しかしその泳ぎは非常にスローでストロークの短い泳ぎをすると聞いた。ジグをあまりスライドさせず、ストロークの短いジャークの方が良かったのかも知れない。



2015/12/24   象潟沖  大潮   船宿/Santa

 ここ数日10kgオーバーを連発しているという情報で急遽予約を入れ初めての象潟沖へ向う。このポイントはHITすれば5kg以上というイナワラクラスの居ないポイントとのこと。
7時出船で20分ほどでポイントへ到着、水深は100
アイアンレンジにカレントライダー220gをセットし投入


魚は底~30m付近をうろついてるとの事。
潮と風が逆でシャクりづらい中 私もその付近を重点に攻めるも反応がない。
そのうち、大ドモとその隣の人にダブルHIT。
上がってきたのは船上計測で10kgクラスのブリだった。
それから後方でブリが何本か上がる。しかし私も含めミヨシのアングラーには反応が無い。焦る中、探るレンジを更に広め上層までシャクるようにしたそれが功を奏したか底から50m程シャックたところで待望のHIT! 
上がってきたのは6kgのワラサ。これでパターンを掴んだと思いシャクるも、とき既に遅く、風が止み、潮も緩み、鰤の反応が悪くなってしまった。  
そこからはずっと沈黙状態が続き、日も傾いてきた終盤、最後のビッグチャンスを狙い今日唯一反応のあったカレントライダー220gピンクマスクを再び投入。底から50mでヒットし、一気にドラグが鳴る。何度かやり取りをし上がってきたのは船上計測8.6kgの鰤だった。
そこで沖上がりとなり終了となる。10kgには届かないものの、タイムアップギリギリの1本はほっとする嬉しい一尾。今年を締めくくる1本となった。


昨年の11月~12月の能代寒鰤シーズンを振り返ると、ここまでブリクラスをキャッチするのが困難な年は私的には近年なかった。大型ブリが散っているのに対し、小型魚はすこぶる濃く釣れてしまう為、大型魚のヒットパターンを見つけるのが難しかった。
今年能代に通ったアングラー全てがそう思っていたことだろう。
しかし、運や釣座だけではなく、釣りのスキルやジグの選択で鰤クラスを手にするアングラーとそうでないアングラーがいたのが事実。このことが少し分かっただけでも非常に大きな経験だったと思う。嬉しさより苦しさが大きかった昨年の寒鰤釣行。
これもジギングの楽しさと解釈し、今年も地元東北エリアで更なる大物に挑み続けます!!


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