九州・玄界灘 春マサ釣行記  [柳賢太郎]



春マサ最盛期となる4272829日の3日間、
長崎県平戸の一栄丸さんにて、初九州ヒラマサを体験してきました。



初日

とうとう、この地に足を踏み入れることができた!
この憧れの海域にジグを落としたいという想いが適った1日目。
高鳴る鼓動を抑えつつ、まずまずの強風の中、ポイントへ。






そして五島方面のポイントへ到着。
水深6070mから20m程までかけ上がるポイント。
ドテラ流しで、キャスティングから開始。
私は、根っからのジグ好きなので、逆舷から憧れの海域へジグを投下。
強風で船は流れているが、ジグに潮が絡まない。
キャスト組も反応なくポイントを移動。

1時間程走り、次なるポイントへ到着。水深は100m前後。
鳥が多く、魚の気配がプンプンと匂う。反応はやはり中層~表層に出ている。
スイムライダー200gを投下し、テンポの速いワンピッチ&リトリーブのコンビネーションで広くレンジを探ると、すぐに反応が!中層より上で食ってきた魚はワラサ。
九州地方の呼名でヤズ。しかも太くコンディションの良い魚体。強い引でヒラマサかと思う程。

この魚を皮切りに、一気に時合突入。
10キロ近いブリにヒラマサも混じる!!









私にも待望のヒラマサがHITするもスレ。
憧れの海域でのファーストヒラマサがスレとは、なんとも微妙。

今井さんや親方はしっかり喰わせているので、なにかが違うのであろう。

その後、幾度とポイントを移動するが、釣れるのはヤズ。
九州春マサならではの10kgオーバーはおろか、レギュラーサイズのヒラマサもなかなか釣れない。

そして、夕方前に朝イチのポイントへ再度入りなおす。
朝とはうって変わって、潮が流れているのが一目で分かる。渦巻く潮目にサーフィッシュ180Fを投げ入れダイビングアクションを続ける。
7人全員でキャスティング。
三流し目、ミヨシで投げていた親方にチェイス。
次の流しで私のサーフィッシュに水柱が襲い掛かる!!
HIT!!
上がって来たのは56kg程のヒラマサ。
サイズ関係なく、しっかり喰わせたヒラマサに無意識にガッツポーズが出てしまう。
5kgでこの喜びなら10kgではどうなってしまうんだろう(笑)







写真撮影を済ませ、船を入れなおし、再びキャスティングを開始すると、今度は藤井さんのペンシルに大型魚が襲う!!
10kgは掛かっているであろうドラグが凄いスピードで搾り出される!
一進一退の攻防。しかし、無念の根ずれ、ラインブレイク。大政クラスの恐ろしさを目の当たりにし、声も出なかった。

その後、魚からの反応はあるが、HITにはいたらず、ストップフィッシング。
宿泊先のある壱岐へ。

釣れたてのヒラマサの姿造りに豪華な料理の数々。明日もこの海域で釣りが出来る。なんて贅沢なんだろう。




2日目

2日目も高鳴る鼓動を抑えきれない私の5時出船の希望はあえなく却下され、
5時半集合6時出船。
「大人なジガーは、時合を見極め体力温存するもの。」という親方の教え。
まだまだお子様な私は、潮が止まっていようが魚が居なかろうがジグを投下しシャクっていたいお年頃(笑)

壱岐近郊~七里ヶ曽根へポイント移動を繰り返すも船中ノーヒットが続く。
この日は快晴ベタ凪。あまりの反応の無さに「凪倒れ」という言葉も頭をよぎりだした。
親方の「時合は1100過ぎ」という言葉。
その言葉を信じ、魚からの反応を得ようとあの手この手でシャクり倒す。

対馬の筒崎へポイント移動。下りの潮が動き出し、瀬のTOPは川の様に流れ始めた。
風下側はキャスティング。反対舷はジギング。そして、待望の時合突入!
瀬の手前からのかけ上がり、そして瀬の上のシャローでも果敢にジグを引ったくるヒラマサ!!
ジギングにてヒラマサがバンバン上がる!一流し毎に23本、良型ヒラマサが上がる!














そして、今井さんに大型と思われる魚がHIT!!
経験豊富な今井さんの危なげないやり取りで上がってきたヒラマサ。

デカイ!船長が計りに掛ける。
10kg!」







今井さんは、その後も立て続けに9kgクラスをキャッチ!
ジグはスイムバード220gグローピンク。流石です。

私も続けとばかりにスイムバード170g220gをローテーションし、8kgクラスをキャッチすることが出来た。

親方の時合の読みは見事的中!!親方の読み通りのゲーム展開。

その後、潮が緩くなり、バイトも遠のき、幾度もポイントを移動するも良い魚には出会えず2日目も終了。
明日は風速10m以上の予報だった為、この日が最大のチャンスと考えていた。現時点で目標の10kgOVERに届いていない。
事前に「九州だからってそんなに甘くない」とは聞いていたが、東北で常に10kgOVERを意識してジギングをしているので、その思いは隠しきれない。


3日目

やはり予報通り陸上でも風が強く感じられた。
風がさらに強くなる前に壱岐方面のポイントを攻めるもノーバイト。
船長の判断で、風が10m以上になる前に平戸方面に戻るとの事。
一気に移動し、平戸周辺のポイントに入る。

平戸周辺といっても、起伏に富んだ海底。何もない海面に急に聳え立つ島々!!
いかにもという、ヒラマサの気配が漂うポイントを強い風を読み、丁寧に流してくれる船長。なんとしても船長の期待に応えたい。

胴の間でジギングをしていた私に、「下、反応良いとですよ!」と教えてくれる船長。
その声を耳にした瞬間、この日初バイト。追い食いはない。
そして入れ直しした次の一投で待望のHIT!強くセットしたドラグからチリチリと糸が出される。どんどんかけ上がって行くポイントの為、強引にやり取りをしていた次の瞬間、無情にも軽くなるテンション。フックアウト。。。

この日は風が強く欠航する遊漁船も多く、そして魚の活性も低い。そんな中の貴重な魚だっただけあって、落ち込みました。
まだまだ下手くそです。

 その後、シャローの根周りを攻め、悪条件の中、経験豊富な皆さんがキャスティングにてポツポツヒラマサを上げる。

私はジグでマダイ(笑)

今日は最終日。福岡への移動もあり、沖上がりは早い。
九州最終日、どうしても1匹ヒラマサを釣りたい!
少ない引き出しをフル回転させ、なんとか自分に当てはまる一匹を手にしたい。
時間が許す限り、ぎりぎりまで集中し、そしてなんとか1本ヒラマサを出すことが出来た!
サイズは小型だったが、本当に嬉しい1本!!




当初、目標は「ジグにてヒラマサ10kg!」と言ってしまってましたが、最終的な目標は「何とか1本」に変わっていました。

確かに、九州だからってそんなに甘くないですよね!10kgの目標は次に取っておきます!

最後に、今回釣行に混ぜて頂いたクルーの皆様、本当にありがとうございました。
数々の遠征を経験されている皆様と行動を共にすることで多くのことを学ばせていただきました!
そして船長。九州はおろか、ヒラマサ経験の少ない私に、丁寧にポイント説明をして頂きありがとうございました!
また、この海に訪れると心に誓ったのは言うまでもありません!



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