J−1グランプリ2011  [ 丁和之 ]

5月14,15日で毎年恒例となるJ1グランプリに参加してきました。




今回の大会、数日前からなんと台風1号が発生、大会自体が危ぶまれる。
今年で18回目を数えるこのイベントは今まで中止になった事が無い、
島で行われる大会ではとても凄い事だろう。
しかし今年は厳しいか?いやいやこの運の強さ、J1凄し!無事開催。
とは言うものの、毎年前日のプラクティスから入る我々にとって
あの熱低はやっかい極まりない。
当日羽田に集まり話をするも飛行機はなんとか飛びそうだが、船は出れないだろう。
ならばここは気分を入れ替え久しぶりに会った仲間達と温泉でも行って、
それからスーパーで買出し「宴会じゃー!」なーんて話していたのだが・・・


1時間遅れで無事、八丈島に到着。
案の定、晴れてはいるものの波5メートル、風速13メートル。
ネットの波情報は真っ赤っか。
そして、パパの一言。
「出れるから早く準備してー」
一同「・・・」
『船長待ってるから急いでー』とママ。
バタバタと身支度を済ませ、いざ出船。案の定どんぶらこっこ風ビュービュー。
久しぶりに酔っ払いながらのジギング、楽しいねー。
結果から言うと、親睦会用の魚をなんとか親方が1本釣り上げ、
すごすごと戻って来た訳で。
その後、温泉にも入り、パパの美味しい手料理を頂いて1日目を終えた。


2日目、大会1日目。
羽田からの大会参加者を待ち、いざ出船!
天候は良いものの風止まず。
抽選の結果、我々ネイチャーボーイズAチームは山下丸。Bチームは勢寿丸となった。
山下丸は何度もお世話になってるベテラン船長。気心も知れているし一安心。
八重根港から出船し小岩戸方面に船を向ける。
水深120~170メートルを攻めるも反応なし。
小移動を繰り返しながら70~100メートルのかけ上がりで魚の雰囲気を感じる。
そろそろ来るか?
そして私にファーストヒット。軽い軽い!魚が軽い。
上がってきたのは可愛いショゴ。ただ雰囲気はある!
流し直してまたも私にヒット、今度はキーパーサイズ。





ほっと胸を撫で下ろしたが後が続かない。午後に入り風も収まってきて良い釣り日和、
そこで気を吐いたのがネイチャーボーイズに今年新入社員として入ってきた鳥澤君。
「き、きたー」!アイアンウィップのベイトモデルが弧を描く、ドラグが滑る。
と、隣で釣っていた私にも乗り食い、しかしここからが面白い。
鳥澤君は必死、私が食わした事には気づきもしない。そして彼のドラグは滑る。
私の食わした魚が上がってきた頃、彼のラインが私のラインを捲いた、
とりあえずこっちの魚を船長にタモですくって貰ったまでは良かったが・・・ん?
たいしたサイズでは無いがとりあえずキーパー2本目。
と、隣りから鳥澤君、僕が先に食わしましたよね?僕の魚じゃないんですか?
一同、ん?
親方「おまえの魚はまだ海の中だよ」状況が読み込めてない彼。
そうなのである。
後から私が食わして先に上げてきた事に全く気づいてない彼は
こっちの魚が自分の物だと思っていたのである。
おまつりを解き「さー頑張って!」となったところでやっと理解したようだ(笑)



なんとかかんとか無事に上がってきた彼の魚は6キロ程の綺麗な本カンパチ。
皆から『おめでとう』の声。とても嬉しそうで昔の自分を少し思い出した。
それにしても、「隣で俺が釣ってたの気がつかなかったのかー?」
鳥澤君「はい」  爆笑!



その後はリリースサイズは上がるものの、最後に中島氏がウマヅラのプロペラアタックを
食らわした(中島さん、すんません)所で終了となった。




3日目大会2日目

風も止み快晴べた凪で終わるはずが、夜中から風ビュービュー。
朝になっても治まらず最後まで風の中での大会となった。
前日、Bチームでうちの代表である和田氏が15キロを超えるヒラマサを
八丈小島で挙げていたのもあり、向かい風の中、小島に進路をとる。
到着すると、周りでは漁師がカツオをバンバン揚げているが、
今回の獲物はカンパチ、ヒラマサ、あわよくばキハダ。
ポイント移動を繰り返しながら探るが気配無し。
しばらくすると私に待望のアタリ、これでもか!というぐらいのフッキングを
決めゴリ巻き。そうチビ助である。
タモいる?いらない?などと隣の親方と話ながらやっていると、親方にひったくるようなアタリ。
そのまま横っ走り、一斉に「キハダだー」と叫んでしまった。



危なげ無いファイトであがってきたのは12~13キロのキハダ。



「これで希望がでてきたよー」などと話しながら移動を繰り返す。
しかしぱったりとアタリが途絶える。
看かねた船長が『ポイントを取りに行こう』と提案、さすが大会を熟知した船長である。
しかもその作戦は、数年前に我がネイチャーボーイズチームで伝説となるあれである。
そう、ヌルヌル大作戦!
対象魚であるメダイを狙いポイントを稼ぐ。
3キロ×4人、あわよくば5キロクラス。
前回も山下丸でこの作戦は本当に良く釣れた。少々問題はあったが・・・。
そうと決めたら即実行!反応を探す。
船長「水深200から、150まで探って」
一斉にヘビージグが海の中に吸い込まれていく。
しかしだ、毎回毎回こんなインチキ臭い作戦が上手く逝く訳もなく、
一匹のヌルヌルも手にする事無く無事、大会終了となった。



結果から言うと、大会2日目は凄かった。
チームガイドA15キロヒラマサ、チームガイドB25キロヒラマサ!
キッドナッパーズA15キロカンパチなど、こりゃ今回は惨敗だー、
と開き直っての表彰式。
ところがここにきての悪運強し!チーム表彰となったところで
「第3位、ネイチャーボーイズA
ん、「違う違う何かの間違え、うちじゃないでしょ」
大会司会の遠藤氏「ん?」
私達「Bの間違えじゃない?」
遠藤氏「やっぱりAだよ」
なんとセコセコ稼いだポイントと最終日唯一のキハダで入賞をはたしたのである。
チーム一同唖然、爆笑。
そう、今日は私のバースデイ!運も実力のうち(違うか)。





そんなこんなで無事今年も良い大会となりました。
今回は3月に大きな災害もあり大会じたいも危ぶまれましたが、
こんな時こそ盛り上げようと開催されました。
チームパームス、ピンク氏の被災状況の話などもありオークションでは
40万近い額の義捐金も集まり、改めて今年も大会運営のために動いて頂いた、
パパ、ママ、島のみなさんに感謝します。


そして来年は優勝するかも・・・


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